No.8 サッカーで ページ10
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ｰ豪炎寺sideｰ
Aが倒れた原因は、軽い貧血だった
円堂「あいつのシュート、止めてみたかったなぁ」
そう言って、机に顎をのせる円堂
鬼道「あの技はGKにも支障がでるから、
止めないで正解だ」
円堂「！
じゃあいつ、ワザと左斜めにコースを変えたのか？」
豪炎寺「そう考えるのが一番合ってるな」
円堂「なあ、鬼道ー」
鬼道「なんだ？」
円堂「鬼道もAの実力知らなかったのか？」
鬼道「…まあな……
あいつは滅多に試合に出ない。
でも、実力は確かにある」
鬼道もAの実力は知らなかったらしい
鬼道「いつAと出会ったんだ？」
豪炎寺「俺が5歳の時だ。
公園でサッカーをしてたら、Aに話しかけられたんだ」
そう、それがAとの出会い＿＿＿
『ねーなにしてるの？』
豪炎寺『サッカーだよ』
A『へぇー！おもしろそう！！
あたし、立花A！引っ越してきたのー』
豪炎寺『俺は、豪炎寺修也！
よろしくな』
円堂「へええ！サッカーで出会ったのかぁ！」
豪炎寺「ああ。
でも、ちょうど小4になる直前であいつは引っ越した」
鬼道「！」
みんなであいつのことを話していると、
食堂の扉が開いた
円堂「A！」
噂をすれば…だな
A「運んでくれてありがとうございました」
円堂「いいっていいって、
もう大丈夫なのか？」
A「はい、平気です」
そう言って、俺のところへ来る
A「豪炎寺くんも、運んでくれて
ありがとうございました」
…豪炎寺……？
豪炎寺「ああ」
俺は一瞬曇らせた顔をすぐに戻し、返事をした
…俺のこと、名前で呼んでたのに……
それに、なんで敬語なんだ？
綱海「なんでさっきから、敬語なんだ？」
A「えっ…」
ちょうど気になっていたことを綱海が聞いた
円堂「そうそう！俺も思ってた
タメ口でいいぜ！」
A「え…いや…」
何かに怖がっているかのように、
Aは誰とも目を合わせずに、目を泳がす
Aは自分の髪の毛をくしゃっと掴んだ
豪炎寺「A…？」
A「(ﾊｯ
ご、ごめんなさい。
……敬語の方が慣れてるんで、気にしないでください」
Aはそう言って、食堂を出た
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年9月22日 19時
