No.44 自分らしさって ページ46
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あたしたちはそれぞれに特訓を始める
ーグラウンドー
吹雪「ﾊｧｯ…ぜ…全然…ﾊｯ…」
土方「タイミングが合わねぇなぁ…」
円堂「もう一度やってみよう！」
ー河川敷ー
綱海「ツナミブーストぉ！！」
壁山「ひっ、ちょ…うわあああ！」
綱海「なに逃げてんだよ！
そんなんじゃいつまでたっても出来ねぇだろ！？」
壁山「だ…だって…………
(そもそも連携技作るの、賛成してないッスよ…)」
ー鉄塔広場ー
風丸「……風…か
………よし！」
ー林の中ー
不動「ぉらあ！！」
木々にボールを当てながらすり抜ける不動
跳ね返ったボールをトラップし、立ち止まる
ボールに視線を落とし、目を伏せる
不動「(俺は一流じゃなきゃいけない
強くなければ…潰されていくだけなんだ…！)」
ｷﾞｭｯとこぶしを握り締め、また走り出した
.
.
A「あたしらしいシュートって…
なんだぁぁ〜〜〜〜？」
あたしはその辺をブラブラしながら、“自分らしい”シュートのことを考えていた
あたしは“自分らしい”がよく分からない
今まで総帥の言うとおりにやってきたからなぁ…
皇帝ペンギン1号もZも総帥が習得しろと言ってきたシュート
あたしは言われたとおりにやってきた
体力づくりも司令塔としての知恵も
だから“自分らしい”と言われてもよくわからない
A「あ…」
いつの間にか、帝国学園についていた
引っ越してきたときから、ここでサッカーの特訓をした場所
あたしは帝国学園に足を運び、サッカーグラウンドへ向かった
グラウンドに行くと、当たり前だけどまだ誰もいなかった
A「あ」
片付け忘れたのか、サッカーボールが転がっていた
あたしはそのボールをトラップし、リフティングをする
……あああ…
リフティングをしながら“自分らしさ”について考えるが、全く浮かばない
A「自分らしさって…」
高くボールを上げる
A「なんだよっ！！」ﾄﾞｶﾞｯ!!
ちょうど良いところで落ちてきたボールを思い切り蹴り込む
＿ｻﾞﾝ!!とゴールネットが揺れる
「Aじゃないか！」
聞き覚えのある声。
あたしは後ろを振り返る
A「！佐久間くん
それに、みんなも！」
佐久間くん、忍とみんなが揃っていた
忍「どうしたんだ？」
A「あー…実はね＿＿」
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年9月22日 19時
