No.29 豪炎寺くんのお母さん ページ31
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豪炎寺「Aー」
夕香ちゃんと、お絵かきしたり遊んだりしているところ豪炎寺くんに呼ばれた
A「なんですか？」
豪炎寺「夜ご飯、なにがいいか？」
A「えっ、豪炎寺くんって料理出来るんですか！？」
夕香「お兄ちゃんの作るご飯、すごい美味しいんだよ！」
ﾆﾊﾟｯと笑顔を見せながら言う夕香ちゃんは、
本当に豪炎寺くんのご飯がすきということがわかる
A「へええ！
…じゃあ、クリームシチューがいいです」
豪炎寺「わかった」
夕香「クリームシチュー好きなのー？」
A「うん！よくお母さんが作ってくれたの」
夕香「へええ！そーなんだぁ！」
A「うん！」
…あれ、そういえば豪炎寺くんのお母さんは…？
あたしは立ち上がって、
キッチンにいる豪炎寺くんに話しかけた
A「…ねぇ、豪炎寺くん」
豪炎寺「なんだ？」
A「豪炎寺くんのお母さんは？」
豪炎寺「！……」
豪炎寺くんは一瞬目を見開き、目を伏せた
…あれ……なんかまずいこと言っちゃった…？
豪炎寺「……母さんは…
俺が小学4年生の頃、病気で……
亡くなったんだ」
A「……え…」
その場の空気が重いのを感じる
…豪炎寺くんのお母さんが……？
あんなに優しくて暖かい人が…？
信じられないけれど、
豪炎寺くんの瞳は悲しそうだった
A「…そ、そうだったんですか……
…ごめんなさい。そんなこと自分の口から言いたくなかったですよね」
豪炎寺「いや、大丈夫だ。
気にするな」
A「………」
少し沈黙が流れる
シチューを作っている鍋のｺﾄｺﾄという音がキッチンに響いていた
豪炎寺「ほら、もうできるぞ」
そう言って、鍋の蓋を開ける
A「わぁぁ！」
ほわぁっと湯気がたっていて、
野菜はｺﾄｺﾄと揺れていてとても美味しそう
豪炎寺「食べるか」
A「はいっ！」
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年9月22日 19時
