No.18 指揮を執る ページ20
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後半戦が始まった
途端、虎丸くんはボールを鮮やかに奪う
虎丸「Aさん！！」
そしてあたしへの絶妙なパス
鬼道「(監督はこの短期間で、虎丸の能力を見抜いていた…！？)」
久遠「……」
駆けあがっていくあたし
一気にゴール前まで攻め込んだ
A「皇帝ペンギン…1号！！」
「グレートバリアリーフ！！」
だけどシュートは止められてしまった
悔しい…でも、
楽しい！！
綱海「……そうか！！」
相手ボールを虎丸くんがカットする
綱海「俺に回せ！」
虎丸「！はい！！」
パスを受けた綱海くんは大きく跳び上がる
綱海「くらえぇ！！！」
A「この回転は…！」
「ﾌﾝ
この程度で乗りこなせると思うな！」
角間「ビックウェイブス、再び攻め上がる！！｣
前半の失点と同じ形がとられた
「メガロドン！！」
円堂「この技は一度見た！！」
そう言って円堂くんは、目を閉じた
A「え…！？」
円堂「正義の鉄拳！！！」
そして、がっちりとキャッチしたんだ
あたしはコート内を見渡す
みんなこの2日間の個人練習で確実に力を上げた
レベルアップへの道を示すことで、答えを導かせる
これが、久遠監督…！
久遠『鬼道の指示がないと満足にプレーも出来ないのか』
練習中、監督が風丸くんにそう告げた事を思い出す
A「！！…そういうことですか！」
あたしはﾆｯと笑って走り出した
そして頭をひねる綱海くんと並列する
A「綱海くん！さっきのシュートには何かが足りませんでした！
それを見つければ、
海は…あなたのモノです！！」
綱海「足りないもの…？」
虎丸「綱海さん！！」
虎丸くんからパスが通る
綱海くんはあたしの言葉に顔をしかめたけど、すぐに何かに気付いたようだった
綱海「(海の波をくぐり抜けるイメージ!回転を…加えれば!)
いっけぇぇーー！！！！｣
「グレートバリアリーフ！！
…ぐ…うあぁ！！」
＿＿ｻﾞﾝｯ! ﾋﾟﾋﾟｨｨｨｰｰｰ!!
角間「決まったぁーー！
イナズマジャパン、同点に追いつきました！！」
綱海「サンキュー、A！！」
綱海くんは手を振りかざして笑った
それにあたしは親指を立ててｸﾞｯと突き出す
あたしは帝国学園のキャプテンになってから
答えだけを示してきた
だけどそれは後々、みんなの力を下げる原因になる
“指揮を執る”っていうのは
道を指し示せってことだったんだ…！！
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年9月22日 19時
