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35本目｢何があった？｣ ページ39
陽の光と体の痛みで目を覚ます。
昨日は泥酔したまま地べたに座り、ソファーにもたれかかって寝ていたようだ。
弦月はテーブルに突っ伏して、長尾は悠々とソファーに寝そべっている。
そしてAは僕の足の間に。
僕の胸に頭を乗せ、お山座りのような形で丸まっている。
｢…何これ……。｣
すっごく喉が渇いているけれど、この天使を起こすわけにもいかない。
｢はる、はよ。｣
後ろから掠れた低い声が聞こえる。
いつものように張った声では無く、ボイス収録の時にたまに聞ける少し甘い声。
まぁ僕は男で、こいつのガチ恋勢なわけでもないから、だからどうという事も無いのだが。
｢水、いるか？｣
｢いる。｣
｢写真、いるか？｣
｢？｣
｢その状態、昨日お前らが寝た後すぐ写真撮った。｣
｢いる。｣
絶対いる。
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作者名：めぐ | 作成日時：2023年3月21日 8時
