中也さんと逢瀬。5 ページ50
中｢ははは！Aに抱きつかれるんならこれも悪くねぇな！｣
風船のように天高く昇る。私は傷の痛みを忘れ、中也さんに抱きつく。
中｢そのまま返すわけにもいかねぇから、ポートマフィアにご招待だ。｣
『え！？部外者が入ったら…！』
中｢1日ポートマフィア体験って言ったろ？今日は部外者じゃねぇよ。ほら、ちゃんと掴まってろ。｣
ポートマフィアのビルからそんなに離れてもいなかった為、思っていたよりすぐ着いた。
ふわりとビルの前に着地し、私をそっと下ろした。
中｢俺がいるから大丈夫だとは思うが…｣
中也さんは自分の外套を私の肩にかけた。彼は小柄だと思っていたけれど、彼の外套は思っていたよりぶかぶかで。
中｢これで俺のものだって分かるだろ。手、貸せ。｣
外套を支える手と反対の手を引かれる。そのまま入口に向かって歩き出す中也さんの横顔を少し後ろから見つめていた。
中｢お疲れ。エリス嬢がよく行ってるカフェの近くに爆破された車があるはずだ。その付近の奴らも処理を頼む。｣
｢お疲れ様です。かしこまりました。｣
真っ黒のスーツに身を包んだ大柄な男性が中也さんを前に姿勢を正した。
中｢行くぞ。｣
こうして優しい目を向けられると、仕事の話をしている時は厳しい表情をするのだな、と関係のないことを考えてしまう。
エレベーターの前まで行くと、そこにもスーツの男性が1人。
｢…彼女は…？｣
サングラス越しに見える瞳からレーザーでも出てるのではないかと思うくらいに視線が刺さる。やはり探偵社員がポートマフィアの拠点にいるなんて…と無意識に中也さんと繋いだ手に力が入る。
中｢嗚呼。俺の…俺の大切な人なんだ。あまり怖がらせないでくれ？｣
｢失礼しました。｣
チンッと軽やかな音でエレベーターの到着が知らされる。それに乗り込み、扉が閉まると中也さんと二人きり。
中｢…痛むか？顔も傷付いてるな…。｣
『…傷よりも皆さんからの視線が痛いです。』
中｢それは…ごめんな。｣
優しく髪を梳かれた。本当に、優しい手つき。しばらく甘受していると、またチンッと音をたてて目的の階に着いたことを知らされる。
『中也さん、一体…。』
中｢手当。ここに医療チームがいる。｣
ラッキーアイテム
外套
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月 - めぐ様の作品いつも楽しみに、見させてもらってます！太宰さんの一言一言でニヤけてしまいます(笑)これからも、番外編楽しみにしています！めぐ様、応援しています！！ (2020年5月27日 21時) (
レス) id: 40d6e906a3 (このIDを非表示/違反報告)
ニケ(プロフ) - お返事ありがとうございます！いつも素敵な作品ありがとうございます。このご時世なので体調はお大事にして下さいね (2020年5月16日 23時) (レス) id: e4acd479d7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - ニケさん» 読んでいただきありがとうございます！異能！たしかに番外編ではあまり触れていませんでしたね！教えてくださってありがとうございます！ (2020年5月16日 18時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ニケ(プロフ) - シリーズ読ませて頂いてます！太宰さんと主人公のほのぼの感がとても好きで、ストーリーが面白いです！私は主人公の異能絡みの話を読んでみたいです！（主人公の異能の成長さや、狙われるとか…です！）厚かましくすみません。更新頑張って下さい！応援してます (2020年5月16日 16時) (レス) id: e4acd479d7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - ぽっくさん» 初めまして、コメントありがとうございます。夜しか眠れないのなら集中してじっくり眠ってくださいね！(？)これからも応援よろしくお願いします(〃'▽'〃) (2020年5月11日 14時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐ | 作成日時：2020年4月27日 17時
