太宰さんと暑さ。1 ページ18
暑い。とにかく暑い。
急激に気温が上がり、耐えきれぬ暑さ。
いきなり半袖の時期になってしまった。治さんに至っては上半身は服を着ず、包帯だけ。
太「エアコン入れようよ〜…」
『この暑さで入れてたら今年生き残れませんよ…』
太「脳が沸騰しそう。」
私が沸騰しそうです。最近ほぼ毎日家に上がり込む治さんとのお昼ご飯を用意している。キッチンは暑い。世の主婦の皆さん、いつもお疲れ様です。
太「うわ暑っ」
鍋でぐつぐつと麺を茹でる私のウエストに巻き付く包帯まみれの腕。
『危ないですよ?』
太「Aちゃん汗かいてる。」
ぺろりと首筋を舐められる。
『ひぇ!?危ないのでそっち行っててください!』
太「ごめん。ね、許して?」
急に甘えた声で謝ってくるので、更に気温が上がった気がした。この声は何でも許してしまうし与えてしまう。
太「ねぇ?下、短過ぎない?」
下、というのは。ルームウェアとして着ているショートパンツの事だろうか。
『そうですかね。』
太「そうだよ。だって昨日私がつけた跡見えて」
腿を撫でた手を掴み、巻き付いていた腕を振り払ってゴッッッと脳細胞を全て潰してやるくらいの勢いで治さんの頭を殴った。
太「いったぁい!」
『自業自得でしょうが!』
頭を抑えながら、しゅん、と項垂れる治さんにはいつもの凛々しさは無く、小動物のよう。
『…あと少しで出来ますから。器とお箸、出していただけますか?』
太「! だす!」
何がそんなに嬉しかったのか、顔からキラキラとエフェクトが出そうなくらいの輝き放って、食器の準備を始めた。
『ででん。今日は暑いので、おそうめんにしてみました。』
太「わーい」
治さんはぱちぱちと手を叩き、そのまま手を合わせて、いただきます、と感謝を述べた。
続けて私も手を合わせていただきます、と告げ、大皿に乗った麺を少し取り、自分の器に入れた。
太「何それ、私もそれしたい!」
私が海苔や葱、天かすなどを入れてアレンジをしていると、キラキラとした目で見つめてきた。
『どうぞ。あ、生卵とかも入れてみます?』
太「いいね!やろう!」
おそうめんだけで沢山の楽しみ方があるもの。日本の食べ物はアレンジを楽しめますね…!
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外套
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月 - めぐ様の作品いつも楽しみに、見させてもらってます!太宰さんの一言一言でニヤけてしまいます(笑)これからも、番外編楽しみにしています!めぐ様、応援しています!! (2020年5月27日 21時) (レス) id: 40d6e906a3 (このIDを非表示/違反報告)
ニケ(プロフ) - お返事ありがとうございます!いつも素敵な作品ありがとうございます。このご時世なので体調はお大事にして下さいね (2020年5月16日 23時) (レス) id: e4acd479d7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - ニケさん» 読んでいただきありがとうございます!異能!たしかに番外編ではあまり触れていませんでしたね!教えてくださってありがとうございます! (2020年5月16日 18時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ニケ(プロフ) - シリーズ読ませて頂いてます!太宰さんと主人公のほのぼの感がとても好きで、ストーリーが面白いです!私は主人公の異能絡みの話を読んでみたいです!(主人公の異能の成長さや、狙われるとか…です!)厚かましくすみません。更新頑張って下さい!応援してます (2020年5月16日 16時) (レス) id: e4acd479d7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - ぽっくさん» 初めまして、コメントありがとうございます。夜しか眠れないのなら集中してじっくり眠ってくださいね!(?)これからも応援よろしくお願いします(〃'▽'〃) (2020年5月11日 14時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐ | 作成日時:2020年4月27日 17時