激推ししてます、太宰さん！

元ポートマフィアの太宰さん。 ページ33

芥｢くく……くくく…止めろ樋口、お前では勝てぬ。太宰さん、今回は退きましょう…。

しかし、人虎の首は必ず僕らマフィアが頂く。｣


太宰さんは敦くんから手を離して立ち上がる。そして｢なんで？｣と尋ねる。

芥｢簡単な事。その人虎には…

闇市で七十億の懸賞金が懸かっている。
裏社会を牛耳って余りある額だ。｣

太宰さんはパッと顔を明るくし、｢へえ！それは景気の良い話だね！｣と。可愛らしいお顔です。

そんな大宰さんを芥川はじっとみつめた。


芥｢探偵社には孰れまた伺います。その時素直に七十億を渡すなら善し。渡さぬなら…｣

太｢｢戦争｣かい？探偵社と？良いねぇ元気で。｣

ポンっと手を合わせる太宰さん。可愛い。嗚呼可愛い。可愛いしかでない。




太｢やってみ給えよ……やれるものなら。｣



いつもの可愛い笑顔ではない、闇を知っている美しい笑顔。


…綺麗。

樋｢…零細探偵社ごときが！我らはこの町の暗部そのもの！
傘下の団体企業は数十を数え、この町の政治・経済の悉くに根を張る！
たかだか数十人の探偵社ごとき…三日と待たずに事務所ごと灰と消える！
我々に逆らって生き残った者などいないのだぞ！｣

ポリポリと頭を掻きながら｢知ってるよ、その位。｣と太宰さんは何でもなさそうに言う。

＿＿口を尖らす太宰さん可愛すぎませんか。嗚呼つまみたい。



芥｢然り。他の誰よりあなたはそれを悉知している。
…元ポートマフィアの太宰さん。｣

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