激推ししてます、太宰さん！

太宰さんと超推理。 ページ47

乱｢ぶ〜〜！

はい時間切れー駄目だねえ君。名探偵の才能ないよ！｣

だむだむと杉本巡査の頭を叩きながら大笑いする。

箕｢あのなぁ貴様！さっきから聞いていればやれ推理だやれ名探偵だなどと通俗創作の読みすぎだ！
事件の解明は即ち地道な調査、聞き込み、現場検証だろうが！｣

…はぁ。




乱｢はぁ？

まだ判ってないの？
名探偵は調査なんかしないの。僕の能力｢超推理｣は一度経始すれば、犯人が誰で何時どうやって殺したか瞬時に判るんだよ。｣

箕浦さんに詰め寄る乱歩さん、かっこいいです！

乱｢のみならず、どこに証拠があってどう押せば犯人が自白するかも啓示の如く頭に浮かぶ。｣

箕｢巫山戯るな貴様は神か何かか！

そんな力があるなら俺たち刑事は皆免職じゃないか！｣


神。正しいのかもしれない。


乱｢まさにその通り。漸く理解が追いついたじゃないか。｣


この性格じゃなければ…。


乱歩さんのいつもの性格が箕浦さんの怒りを誘う。
ついに、という所で太宰さんがスっと間に入る。ああ。なんて美しい顔、手、全てのバランス。

太｢乱歩さんは始終こんな感じですから。｣

乱｢僕の座右の銘は｣


乱歩さんの座右の銘は｢僕がよければ全てよし｣。敦くんを見ると、｢納得｣と顔に書いてあった。

何やら｢能力を見せろ｣とか｢60秒計る｣とかの話に。
…乱歩さんに60秒はいらない。

太｢敦くん、よく見ていてい給え。探偵者を支える能力だ。｣

気付けば太宰さんはこちらに戻ってきていて、敦くんの隣に立っていた私の後ろにまわり、腰に手を回して言った。

『太宰さん？』

チラリと太宰さんのかおを見上げるが、こちらを見てくれすらしない。



【超推理】



眼鏡をすちゃっと付けた乱歩さんに皆が注目する。
人差し指を掲げて告げる。

乱｢犯人は君だ。｣


杉本巡査。


杉｢は…？｣

私に過保護な太宰さん。→←マフィアの太宰さん。

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