大嫌いな幼なじみと優しい彼 (ページ13)

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sideチャニョル

俺には幼馴染がいる。

一つ年下のA。

小さいころはおっぱー、と俺の後をチョコチョコついてきていた。

大事な、自慢の幼馴染だった。

いつの頃からか、俺の事を呼び捨てで呼ぶようになり、どことなくAは冷たくなった。

というより避けられている。

俺、何かしたかな？
いくら考えても思い当たらない。

ま、思春期だからなぁ…いつかは終わるだろうとその時は呑気に考えていた。

だけど今まで本当の妹のように可愛がってきたんだ。
急に話できなくなるのは面白くはない。
Aといると、変に飾ることもなく、自然体でいられたし、何より楽しかった。

だから登校時間はAに合わせたり、高校だってAに無理矢理同じとこにするよう説得した。

高校に入学してからも登校時間は合わせていたけど、Aの思春期モードは終わる事もなく、相変わらず避けられていた。

今の彼女、ミナと付き合い出してからはさらに距離が広がったように感じた。

そこで俺は気がついた。
Aは俺の事が好きなんだ。

Aが避け始めたのも、俺に初めて彼女が出来た時だった。(…ような気がする。)

なんだ、ただのヤキモチか。

勝手にそう解釈した俺は嬉しくなり、今まで以上にAに絡んだ。

しかし、Aが俺とは違う男と付き合いだした。

……面白くない…。

自分でもなんて勝手なんだって思う。

だけどそう思ってしまったんだ。

…とにかくAと話がしたい。

A「……出ていってよ…。」

だけど、自分勝手な感情でAを傷つけてしまった。