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CY「Aー！おはよー！！」
朝っぱらから無駄に大きな声で挨拶するこの男は幼馴染みで一つ年上のチャニョル。
笑顔までも無駄にキラキラさせている。
CY「A、おはよう！」
「…おはよう…」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で返事をする。
CY「相変わらず朝からテンション低いなぁ。」
「……はぁ。」
チャニョルが無駄にテンション高いんだよ。
と、心の中で突っ込みながらスタスタとチャニョルの横を通り過ぎる。
CY「もー、つれないなー。昔は毎日一緒に登校してたのに。」
昔はね。
CY「それにチャニョルおっぱー！って喜んでついて来てくれてたのに。今じゃ呼び捨てだし。」
だから昔はね。今は違うんだよ。
CY「え、無視？俺泣くよ？」
チャニョルが無き真似をする。
生憎私の心は狭いことできています。
ため息をついて歩く速度を上げる。
駅に着くと可愛い笑顔が見えた。
ミナ「あっ、チャニョルおっぱー♪」
CY「お！おはよー！ミナー！」
ミナちゃん。
男なら誰でも憧れるであろう女の子。
性格だっていい子みたいだ。
学校イチのモテ女子。
まぁ周りの女子からしたら面白くない話だ。
そうゆう訳か彼女には女友達がいない。
どうも女子に嫌われているようだ。
それに学校一モテるチャニョルの彼女でもある。
そりゃ女子も黙っちゃいないわけだ。
ミナ「あ、Aちゃんもいたんだ。おはよう。」
Aちゃんもいたんだ、か。ついでかよ。
天然なのか、嫌味なのか。いや、天然か。
つーか、なんでいるのさ。
いつもは校門の前で待ってるのに。
朝っぱらからその眩しい笑顔にイラッとした。
生憎、心が狭いもので。
CY「おはよう！は？」
「…おはよう。」
挨拶は常識だろー？とミナちゃんとイチャつきながら改札へ向かう。
何で同じ高校なんだろう…と思いながら私も改札を抜ける。
もちろんチャニョル達とは違う車両に乗る。
あっち側でAー！と私の名前を呼ぶ声がするけど無視。
もうイライラがおさまらない。
こんな想いをするならチャニョルと幼馴染みじゃなければよかったのかな。
そもそもチャニョルと出会わなければよかったんだ。
チャニョルを好きになんてなるんじゃなかった。
チャニョルなんて大嫌いだ。
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作者名：ギュ | 作成日時：2016年2月23日 7時
