【銀魂】女隊士と愉快な仲間達５９

２７６３話 ページ10

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転がってくる中で目を凝らして見れた『10kg』という文字。それが何個もこの狭い空間を水と共に流れている。スライダー自体が壊れないか心配になる量だ。あれを受け止める強靭な背中を持ち合わせていない私は、ぺちゃんこになってそよちゃんがプールに来れなくなるトラウマの一つとなる事を覚悟した。



？「お客様、鉄球の持ち込みは禁止となっております」



突如聞こえた声の主を確認しようと振り返ると、丁度水中に辿り着いた。空気を求めて顔を出せば、ポニーテールをしている黒髪の男性が鉄球を食い止めている。

計七つの鉄球を抱えているその人に「お怪我は」と聞かれ「ありません、ありがとうございます」と礼を言う。どこかで見かけたような顔立ちに記憶を辿ってみる。



「あ、あの･･･うちの隊士が失礼しましだふっ」



スライダーのふもとで係員と思しき男性とそんな会話をしていれば、当然の如く人が滑ってきて、わざとらしく私の顔面を蹴ってきた。とことんいじめモードに入っている馬鹿を捕まえようと、水圧による動きにくさを感じながら必死になっていると。



沖田「ンな所に居るから悪ィんでィ馬鹿」

「鉄球転がしてきた挙句蹴飛ばすお前の方が馬鹿だ！！」

沖田「悔しいなら反撃すりゃ良いでしょ」

「反撃するからプールから出ろ！！水中でも動けるとかお前敵無しか！！」



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