1225話 真選組という仕事篇↓ ページ31
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「父さんの仇・・・!」
「わっ」
短刀を脇腹に刺されそうになる寸前で私は横に避けた。少し反応が遅れたら刺されていただろう。
まだ未成年だと思われる男の子が私に向けた短刀。再び刺そうとしてくるので私は手で刃を握って止めた。
「ここでそんなことしたら、ダメだよ」
もし刺そうとしている事がバレたら周りの目が冷たくなって、男の子がこの先生きていけなくなるかもしれない。そう考えた私は短刀を止め、奪い取った。
「何で、何で僕を庇うんだよ・・・!父さんを・・・父さんを殺したくせに!」
「・・・・・・君の父さんを殺してしまったんだから、その償いだよ」
正直に言えばこの子の父親が誰だかわからない。それは沢山の人の命を奪い過ぎたからだ。「私なんか殺して、未来を奪われる事だけはやめて」と言って血の付いていない方の手で男の子の頭を撫でてやる。
すると私をキッと睨み、涙を流して走り去っていった。
「・・・・・・痛い・・・な」
でも、この手の痛みより、あの男の子は苦しい思いをしたのだろう。残された家族はもっと心が痛いのだろう。
そんな風に考えれば、この手の痛みなんて、足下にも及ばない筈だ。
「包帯・・・買いに行こ」
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堕天使(プロフ) - 総悟さーてぃーんさん» 良かったです(笑) (2016年12月23日 17時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
総悟さーてぃーん - 総悟に抱きしめられて、きゅんってした………。 (2016年12月23日 17時) (レス) id: 18c20afe58 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 総悟13さん» 自分でもびっくりしてるよ(笑) (2016年11月23日 22時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
総悟13(プロフ) - え、早い...(笑) (2016年11月23日 21時) (レス) id: 3ea384c674 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 祢琥さん» ありがとうございます(笑)時間に追われて急いで書いた薄っぺらいギャグなので、そう言っていただけて嬉しいです、ホッとしました(笑)更新頑張ります! (2016年11月23日 19時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2016年11月19日 16時