811話 ページ49
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「違います右です」
神威「あ、そうなの」
屯所までの道を歩いていれば嘘のように雨が止む。どうやら通り雨だったらしい。
上着を脱いで絞ればボチャボチャと水が出てきた。
「何かご馳走しますよ」
神威「待ってましたぁ」
「え、それ狙いですか」
神威「勿論」
「くそ、やられた」
後悔した時にはもう遅い。私は財布が薄くなるのを感じて落ち込んでいた。
「おじさん、ここの店の団子全部持ってきて」という聞いたことのない注文の仕方で団子を頼むと満足そうに笑う。
「諭吉ィィィィ!」
神威「ねぇ、ちょっとうるさいんだけど」
「絶対迎えに行くからね諭吉ィィィィ!」
神威「殺すよ本当」
「すみません黙ります」
脅迫されて黙った。大皿に乗った三色団子を1本頂いて食べる。頂いてって、あれ、私の金か。
「ずっとお腹減ってたんだよねぇ」と美味しそうに団子を頬張るその姿は可愛らしい男の子そのものだ。
神威「美味しかった。またご馳走してね」
「しません、絶対しません」
神威「傘入れてあげたの誰だと思ってんの?」
「入らなきゃ良かったァァ!」
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堕天使(プロフ) - はるぺさん» ありがとうございます!!17ならまだ続きは沢山あるので楽しみながら読んで頂ければと思います!!頑張りますね!! (2017年1月16日 9時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
はるぺ - いつも楽しく読ませてもらっています!まだまだ読み続けますが、応援していますの気持ちも込めてここコメントさせていただきます!これからも頑張ってください(^^) (2017年1月16日 1時) (レス) id: 7d12fec73f (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - miyuki@0223さん» 良かったです!こちらこそ読んで頂きありがとうございました! (2016年9月25日 15時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
miyuki@0223 - 堕天使さん» リクエスト答えて頂きありがとうございました!沖田くんとのお風呂、ドキドキでした°∀°本当にありがとうございました!! (2016年9月25日 14時) (レス) id: ead3d31351 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - むぎさん» 嬉しいです!ほんとに、ほんとに頑張ります!!コメント貰えると元気もらえます!更新意欲湧いてきました! (2016年9月24日 14時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2016年9月21日 14時