４１．あんぱん ページ41
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☆ 土方side ☆
「お、山崎帰ってたのか。報告書は？」
「･･････えっと」
「まさか逃がしたとかじゃねェだろうな」
「･･････」
「図星か」
やけに顔色の悪い山崎が廊下をたらたらと歩いていて、話しかけると魂の抜けたような細い声。「何があった？」と優しく問う。只事では無いような雰囲気を感じたので普通に聞いただけなのだが。
俺の問いかけに山崎は突然土下座をした。
勢いよく額を床に押し付けて「すいませんっしたァアア！！」と。この後の理由次第では殴る事も厭わない。
「あの女の子が、以前俺が洗ってた女の子に邪魔をされまして！！」
「･･････またアイツか」
「あんぱんを全て持っていかれました！！」
「それァどうでもいいが、その女は何だって？」
「あんぱんをくれたら極意を教えるなどと言われ、適当に頷いていたら全て持っていかれました！！」
「もうあんぱんの話は良いんだよ。女の事を聞いてんだ」
「鼻の頭に餡子を付けていました！！」
「出てくる話全部あんぱんの事じゃねェか！！ンな事俺ァ聞いてねェぞ！？」
「脅威的な速さであんぱんを全て食い尽くしていました！！」
「またあんぱんかァアア！！」
思わず出た足で踏みつけられる山崎。全てがあんぱんの話題で、女の話は出てこない。
それにしてもあの女、どこまで俺達真選組の邪魔をしてくるのだ。俺達が行く所に現れては、意味の分からない言葉を然も当たり前かのように話し続け、妨害を楽しんでいるのだろうか。
もしそうなのだとしたら、相当厄介だ。
一度叱りつける必要がある。
「その女、今何処に居る」
「必死で逃げてきたので、分からないです」
「テメェは一体何してたんだァア！？ただあんぱん買ってあんぱん取られてきただけじゃねェか！！」
「副長も話したら分かりますって！あの女の子、めちゃくちゃ怖いんです！！」
「俺はお前のそのあんぱんに対する熱の方が怖ェわ！！もういい加減あんぱん離れをしろ！！」
「それを言うなら副長もマヨネーズ離れをッ」
「今マヨネーズ関係無ェだろーが！！」
これ以上邪魔をされる訳にもいかない。責任を取る人間が居ないのなら、本人に責任を負わせる。一度ガツンと言ってやらねェとダメなんだ、今のガキは。
ボロボロの山崎を引き摺って「女と会った場所に連れてけ！」と命令する。思ったよりも返事が小さかったので、もう一度背中を蹴り飛ばした。
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堕天使(プロフ) - 涼羅@今までありがとうございました。さん» ご指摘ありがとうございます！調べたところいくつかあるようですね！漢字は難しい……！カタカナとして直しておきます！！笑 (2017年10月12日 8時) (
レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！！時間がある時にでもまったり読んでやってください！笑 (2017年10月12日 8時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
涼羅@今までありがとうございました。(プロフ) - 1話のこたつっていう字、違いますよ。炬燵ってなってますけど、火燵ですよ☆ (2017年10月11日 23時) (レス) id: 74cb15c92b (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - いいですね新作！とても面白そう！読ませていただきます！！！ (2017年10月11日 21時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 乱スナイプさん» ありがとう！！2巻も3巻も近々出す予定なんで、是非見てね！！笑 超頑張る横浜ランドマークタワー！！ (2017年10月11日 18時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：堕天使
| 作成日時：2017年10月11日 17時
