613話 ページ38
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私が真選組の元を離れて早三日。私は今仮面で隠した顔を見てやろうと寝ているSの横にいる。
食事をする時も寝る時も。どんな時でも隠すその顔は、好奇心を擽るのだ。
「・・・・・・気になる」
そーっと手を伸ばし、規則正しい寝息を立てるSの仮面へ手を伸ばす。だがその腕はいきなり掴まれた。Sによって。
「ひいっ」と声を上げるとSは仮面の下でにやりと笑う。
S「もっと女らしい声を出すと思ってたんだがね。寝込みを襲うたァAAもそこらへんのビッチと変わらない訳だ。」
「意味わかんないんだけど!ビッチじゃねぇし!アンタが仮面で顔を隠すのが悪いんでしょ!」
S「餓鬼かようるせェな。」
「餓鬼じゃねーよ!」
S「ふっ・・・そんなに見たいか」
「見たい」
S「即答かよ」
「いいぞ、見せてやる」と起き上がったS。何だ、今日は優しいじゃないか。
仮面を外すと顔中には無数の火傷跡が。よく見ると露出した腕、足、首・・・全てに。
声が出ない程痛々しい傷に驚いていると「見覚えはねぇか・・・?」と私の頬に触れてくる。
「見覚え・・・?」
S「俺はお前が思う程前にお前と1度会っているのさ」
「・・・・・・・・・ッッ!」
思い出した。コイツは・・・Sは、私の両親が殺したはずのあの男だ。
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堕天使(プロフ) - 鬼姫さん» 嬉しいですっ!! (2016年8月27日 12時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
鬼姫 - カッコよかったです!w (2016年8月27日 2時) (レス) id: eada27b2fe (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 鬼姫さん» どういたしまして(笑)満足して頂けると光栄です!かっこよくかけていたでしょうか(笑) (2016年8月27日 0時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
鬼姫 - ありがとうございます! (2016年8月26日 23時) (レス) id: eada27b2fe (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 鬼姫さん» いえいえ、是非書かせて頂きます!!近い内に更新致しますので、少々お待ちくださいね! (2016年8月26日 0時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2016年8月7日 13時