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あの後、マリオカート下手男と緑パーカーは時計を見るなり血相を変えて私の部屋から出ていった。緑パーカーの男は最後に私の床に散らばったプリンを食べようとしていたが流石にもう一人に止められ、扉はドアノブが機能していなかったので窓をぶち破っり帰っていった。
私はというもの、
二人が帰って冷たくなった部屋をぺたぺたと歩き、最初に目覚めた場所…ベットの中に入る。ピンク色の布団にはキラキラとした固い装飾がされていて寝づらかった。女=ピンク、童帝かよ。
「…彼奴らが寝静まったら帰ろ……」
予定、三時。それまではねないように頑張らないと!
計画を建てて二時間が経過し、目標の三時に。
てっきり寝ていたら部屋の中に入ってきたり寝込みを襲われたりするだろう、と考えていたけど驚くぐらい何も起きなくて少し嫌な予感がした。
けれどこれ以上在住する訳にも行かずに音を立てないようにベッドから降りる。キシキシと微かな音が自身を焦らせる。
リビングへ歩いていき、一応壊されたはずのドアを見たがドアノブは直されていた。可笑しいな、と思いつつあの男二人が突き破った窓を見る。少し破片が飛んでいて危ないが中から下を覗いてみるとベランダがあったので意を決して飛び込む。
「い、ってぇ…」
足を大きく打ったが骨折はしていないのでセーフ!!
どうやら此処は意外と高い場所らしくベランダから地面までは飛べないことが分かった。ベランダから隣のベランダに飛び移る作戦で一番奥のベランダに来ることに成功した。
元担任に運ばれている最中に、一番端の部屋の隣に階段がある事は見ていた。部屋に誰も居ないことは元担任に確認済み!!
勝ち確、お邪魔しまーす。
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- 大好きです…! (10月29日 22時) (レス) id: a42b5a587f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:A。 | 作成日時:2023年10月7日 18時