初めてのゲーム【限定公開】 ページ15
「ィヤ"ー!!!!!曲がれ!!!!!!!」
「試合終わっとんの見えてる?」
某赤い帽子を被ったおじさんの名前が入っているカートレースをプレイするが思い通りにもいかず、壁にぶつかりまくりアイテムも取れずに最終的には体を傾け過ぎてソファから落ちる始末。
警戒心もしっかりと溶けてポテトチップスを開けて賑やかにゲームをしてしまっていた。
「前!!見ろや!!!」
「見てんだよばかァ!!!!!!」
また壁にぶつかり、最終的にコントローラーをぶっ飛ばしてしまう。ぶっ飛んだコントローラーが落ちてゲームが止まる。
隣の彼は此奴はダメだ、という顔をしていたが私も同じ顔をしていると思う。
「…もう12時やな。」
「もう一戦。」
「お前はきっと成長するタイプやで……」
コントローラーを取り、もう一戦と言った所で自室の扉が開かれる。入ってきたのは見た事の無い男の人で鋭い視線が私に突き刺さった。深くパーカーを被り直した彼は少し眉をひそめた。
「睡眠の時間です。」
「……Aさん。」
淡い瞳が瞬きもしないまま私を見た、この人、は。
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- 大好きです…! (10月29日 22時) (レス) id: a42b5a587f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:A。 | 作成日時:2023年10月7日 18時