(d！) かんきんLIVE。〈ヤンデレ〉 (ページ13)

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いきなりの事だったので体が固まってしまう。
固まった体をゆっくりと撫でて、下へ下へと向かっていく手。
太ももに手を当てられた瞬間正気に戻り後ろを向いて誰かもわからない人をビンタする。

プリンが吹き飛んだが、自分の身を守る為。

「……は、ヒッ……あぁああああAに打たれてもうた、ふへ、随分怖がりなんやな…」

フヒヒと気持ち悪い笑みを浮かべながら打たれた頬を撫でる。
ソファから立ち上がり彼の方を向きながら玄関の方へ下がっていく、クマに背中を向けるなと同じ事で危険なこの男にも背中を向けちゃ行けない気がする。

「ンな獣を相手するみたいな対応……傷つくわァ、」

彼を一目見て分かった、この人は私のこの対応を見て楽しんでいる。
軽い足取りで私に一歩一歩近づく、私も一歩一歩下がる。
彼の隙を狙い足に力を入れて後ろのドアノブに手をかけて走ろうとした。

「逃げんといて、なぁ、A……俺は危害加えんからさ…」

見事にドアノブに手をかけようとした手に触れられる。
彼の影が頭の上に出来た事を見て、逃げきれないことを悟った。