(d！) かんきんLIVE。〈ヤンデレ〉 (ページ12)

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ひょいっと軽々しく持ち上げられて、付いた先は一番最初に居た部屋だった。
ピンク色に染まった全てが眩しくて醜い、美人は三日で飽きるというがまさかにその状態なのかもしれない。
もうこの部屋に居たくない。

「じゃあ俺は色々あるから。」
その色々とは私が根負けした報告と先程の写真の自慢だろうな。
そうなった時の事を考えていると彼が背を向け、扉を閉める。

この部屋には私しか居なくなったのだ。

「…………」
探索がてら辺りを歩く。ピンク色のフワフワとした兎人形、大きな鏡、フカフカとしたソファに遥かに大きいテレビまで。
しかもトイレとお風呂が別でお風呂は露天風呂まで着いている。

そして何より私を驚かせたのは冷蔵庫の中身、私の好物しか無い。

「一種のホテルじゃん！？！？！？！？」

LIVE配信は完全に反対だけど、こういう待遇されるならありかも〜と思いながら冷蔵庫の中からプリンを取り出し蓋を外す。
スプーンが何処にも無かったので探していると、なんだか人の気配がしたような気がしていた。

気のせいか…あ、スプーンあった。

「……美味しい。」

テレビを付けてプリンを味わう。
テレビではニュースが流れていて猫の癒し動画が流れてきた。

可愛いなんて思っていたら後ろから手が伸びて私の首に触れた。

「ヒ、ﾋｯ…跡が着いとる、痛ない？」