(d！) かんきんLIVE。〈ヤンデレ〉 (ページ2)

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ふと目が覚めると、ピンク色のいかにも女子らしい部屋のベットに横たわっていた。
当たりを見渡せば、あまりにもパステルで明るい為目が痛くなる。

だけど憧れていた部屋だった。
実際、自分の部屋はシンプルで家具も可愛くないけれど。

「おはよう、Aさん。」

あまりにも自然だったから人に気づかなかった。
ひゅ、と喉を通る酸素が詰まり咳が出た。背中をさすられ、鳥肌が立ち始める。
先程のマスクにバツを書いた人ではなく、頭にヘルメットを被っている細い男の人。

不健康な痩せ方をしている気がする。

「うんうん、大丈夫ですからね…お顔、見せてください。」

彼から顔を背けていると、カメラを向けられる。
そのカメラは子供の運動会とかで熱心なお父さんが持ってくる様なカメラ。
私を写すカメラは、なんだか誰かの瞳みたいで気持ち悪かった。

「皆さん、これが俺の好きな人です。」

その言葉と共に、誰かのスマホから機械音声が流れる。