2 ページ25
亮 「A、帰ろっか」
「あ、うん！‥涼太は？」
涼 「いや‥俺帰りによるところがあるから2人で仲良く帰ってよ」
「え、あ‥うん‥」
亮 「じゃぁ、涼太、また明日ね」
涼 「あぁ」
亮平との帰り道は、豆知識とか雑学とか、亮平にたくさん教えてもらっている。それがすごく楽しい。
なのに、涼太のことが頭から離れない。
帰ろうと声をかけた時の涼太の悲しそうな顔が頭にこびりついて離れない。
「ねぇ、亮平‥‥私たち、また3人で遊んだり、一緒にいたり、できるかな‥」
恐る恐る発した言葉に亮平の顔が少しだけ強張る。
亮 「それは‥‥どうだろうね」
ねぇ、なんで？なんで亮平も悲しそうな顔をするの？
亮 「Aはちゃんと俺のこと、好き？」
そう聞く亮平の声は少しだけ震えていた。
「え、好きだよ！大好き！」
亮 「それは恋人として？‥‥それとも‥幼馴染みとして‥？」
「え‥‥」
時間が止まった気がした。
上手く息ができなくて、苦しい。
亮 「嬉しい事があった時、楽しい事があった時、誰に一番に伝えたい？」
「え、あ‥」
亮平の顔が見れない。
だって、一番に浮かぶのは、亮平じゃなくて、涼太だから。
亮 「俺はAが好きだよ。子供の時からずっと。だから、好きだからこそAの事を見てきた。最初から分かってたよ‥俺は、Aの恋人にはなれない。」
「りょう、へ‥‥」
言葉に詰まっていると人気の無い路地にひかれて壁にぬいつけられた。
亮 「嫌なら逃げて。このまま逃げないなら俺はAにキスをする。」
「え、ちょ‥っ」
私の左手首をおさえているのに、右側は空いている。ふんわりと亮平の家の柔軟剤の香りが近づいて、はっとしたときに、私は顔をそむけていた。
亮 「‥‥A、いっておいで。伝えないと、いけないでしょ？‥‥ひどいことして、ごめんね。」
「亮平‥わたし‥っ」
亮 「A‥俺と少しだけど付き合ってくれてありがとう。大好きだったよ。」
優しく微笑むと私の背中をおした。
亮 「早く行かないと、今度は本気だよ。」
「‥っ‥‥わ、たし、亮平のことも大好き！でも‥涼太の事が‥‥好き‥」
亮平はそのままの笑顔で頷いた。
「ありがとう！」
駆け出した後ろで亮平が壁にもたれかかって目を潤ませていたなんて、私は知らなかった。
亮 「あーあ‥‥‥悔しいな‥大好きだった。か‥‥ごめんねA。嘘ついちゃった。ずっと大好きだよ‥」
3→←とらいあんぐるすとーりー 《 R.M_R.A ((宮舘あんず様リク
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 316人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙羅@まお大好き@きょも同盟(プロフ) - 初めまして!!ﾘｸｴｽﾄいいですか??ふっかが彼氏なんだけど夢主ちゃんがふっかのヤラカシに狙われちゃって危機が迫った時ふっかが現れて守ってくれる話が見たいです!! (2019年6月22日 1時) (
レス) id: c7e1dbab2d (このIDを非表示/違反報告)
まかろん。(プロフ) - ☆*:.｡. 渡辺さあたん☆*:.｡.さん» お話し作らせていただきました！！遅くなってごめんなさい（ ; ; ）お時間のある時に確認していただけると幸いです。 (2019年6月11日 17時) (レス) id: 3717b54ce2 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん。(プロフ) - スノーンズさん» お話作らせていただきました！遅くなってしまって申し訳ございません（ ; ; ）お時間のある時確認していただけると幸いです！ (2019年5月1日 23時) (レス) id: 3717b54ce2 (このIDを非表示/違反報告)
宮舘あんず - まかろん。さん» お話読ませて頂きました！リクエスト後に題材が短編向きじゃなかったかな〜と申し訳無く思っていましたが、素敵なお話に仕上げて頂いて本当にありがとうございました！まかろんさんの作品がすごく好きなので、次の短編もsnowcrystalも楽しみにしてます(^^)！ (2019年4月28日 0時) (レス) id: 8998d4c92b (このIDを非表示/違反報告)
まかろん。(プロフ) - 宮舘あんずさん» お話作らせていただきました！お時間のある時に確認していただけると幸いです！ (2019年4月27日 0時) (レス) id: 3717b54ce2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まかろん。 | 作成日時：2019年3月20日 3時
