35 ページ36
夢を見た
1人で広い寒空の草原に立っているだけの長い夢
下ろした髪とスカートがなびき
光が差してこないかと空を見つめる
その期待は裏切られ
強風が私を襲う
涙で滲む視界が一瞬で暗くなったかと思ったら
瞳を開けていた
暗く冷たい部屋の時計がさすのは18:21
乾いて頬に張り付く跡が痒くて
祐基のいない世界に目を覚ましたことを思い出した
ダメ元で連絡入れてみようかな
、、、いや、でも何て言えばいいか分かんないし
そもそも私一般人じゃん、連絡していいような肩書きなんて無いんだった
「、、彼女ってなんだっけ」
本当は言いたい「大丈夫？心配だよ。」を飲み込んで
本当は抱きしめたくてのびる腕を自分の身体に巻きつけて
薄ら笑いと一緒に呟いた
無意識にスマホを手に取り電源を入れる
いくつもの通知が整列する画面は無視してロックを解除すると
見慣れない場所に赤い�イ離丱奪造�付いていることに気付いた
緑の受話器アイコン
ほとんどアプリで連絡を取るからあまり使うことのないマークをクリックすると
知らない番号から4回の不在着信と
1つのメッセージが残されている
「、、、もしもし、先程は失礼しました
マネージャーの佐藤です
村田の病室に来てください
失礼します」
たった14秒のメッセージなのに
頭で処理しきれなくて何度も何度も再生した
なんでそんなこと言うの
私を祐基から離したのあなたでしょ
会いたくて仕方ないけど
もう素直に走り出せる私はいない
携帯が震える
画面に表示される名前を呼んだ
「祐基、、、」
「あや、、、」
置き手紙を握りしめ
祈るように呼び出し音を聞き続ける
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 229人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネオンガール(プロフ) - だしの素さん» わかりみ (2018年12月17日 16時) (
レス) id: 18c4f82065 (このIDを非表示/違反報告)
だしの素(プロフ) - ネオンガールさん» いつのまにか感動物語になっておる (2018年12月16日 21時) (レス) id: 7df933fade (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - だしの素さん» 噛まれたい()直線に見えるけど実は少しずつ曲がっていく村田…泣く… (2018年12月14日 17時) (レス) id: 18c4f82065 (このIDを非表示/違反報告)
だしの素(プロフ) - ネオンガールさん» こじらせてる村田書きたかったのよ、、真っ直ぐすぎて曲がっちゃうの愛おしい、、 (2018年12月14日 12時) (レス) id: 7df933fade (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - だしの素さん» 吠えてくれたら鼻血モノよ、笑 (2018年12月12日 20時) (レス) id: 18c4f82065 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だしの素 | 作成日時：2018年10月15日 23時
