妹じゃなくて

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「でね、、、その、、ね、、、、」





あぁだめだめ泣くの早い
さっきまで押さえ込めてたのに溢れ出す


まともに自分の気持ちすら言えない
情けな過ぎるよ


昔から自分の気持ち言うの苦、、





「あや昔から自分の気持ち言うの苦手なんだよね分かってるよ
俺待ってるからゆっくり言いな」


「えっ、、」


「何？俺が気付いてないとでも思った？」


「いやっ、あ、ううんなんでもない」






もうさっきから涙と笑顔が同時に溢れて止まらない


待ってる。のひとことで不思議なくらい気持ちは軽くなるもので


笑顔で相づちをしてまっすぐこっちを見つめる祐基が愛おしくてたまらない









これ言い終わるまでは甘えさせてね



伝えた後は強くなるから









鼻をすする音が2回、静かな部屋に響いてからまたゆっくり口を開く








「ねぇあや？待ってる間に俺からも言いたいことあるんだけどいい？」


「うん、、大丈夫」


「よしわかった、じゃあ言うね」









優しい笑顔だった祐基が一瞬で真剣な表情になる


今までと変わらずに真っ直ぐこっちを見つめるけど雰囲気が明らかに違う


その瞳は息を呑むほど綺麗で


強く


重く


鋭く


優しく


私を見つめ
視界には私しか入っていない





今まで見たことない顔をする祐基


今日だけで知らなかった面をいくつ見ただろう


それはきちんと向き合い始められた証拠


ちゃんと素直な自分たちを見せられている証拠









素直な祐基を受け止めよう

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