妖*26 ページ26
おれは泣き腫らした目をどうにかして腫れを抑え、塔子さんが作ってくれた朝食を食べ、いつものように学校に向かった
そういえば彼女に頼まれごとをしていたことを思い出し、別のクラスに向かった
目的の人物を見つけると彼もおれに気がついたようですぐにこちらに来た
おはよう、と笑い挨拶をしてくる彼におれもおはようと返した
おれは、いつものように笑えてるだろうか…
田沼「どうしたんだ夏目
こんな朝早くに珍しいな」
夏目「すまない田沼
どうしても言っておきたいことがあって」
田沼「言っておきたいこと？」
夏目「ああ、文化祭の時におれが探していた女の子…覚えてるか？」
田沼「文化祭？
…ああ！あの子か！」
おれが探していたのは田沼だ
彼女は何らかのことで田沼と接触し、そのままになっていたんだろう
だから本来は彼女から伝わるはずだった内容をおれが伝えに来たというわけだ
田沼は文化祭のときのことを少し考えてからすぐに思い出したようだ
夏目「その子が妖怪だってのは田沼は知っていただろ？」
田沼「ああ、口調といい態度といいそのまんまだったからな」
夏目「…その子の名前、Aって言うんだ」
田沼「！…Aか、
やっと名前がわかった
ありがとな、夏目
でも、何で夏目がわざわざ…」
夏目「それは…」
田沼には話してもいいだろう
そう思ってはいたが時計を見たらもう朝のHRが始まる時間だったので話はまた放課後にでもということになった
おれは田沼と別れ、自分の教室に戻る
すると同じクラスの西村や笹田が挨拶してきた
おれも2人に挨拶を返す
何だかこんな普通のことなのに、すごく平和に感じて昨日のことがまるで嘘みたいに昔のことのように感じられた
とにかく、おれは今日の授業はずっと上の空で、内容もほとんど覚えてないくらいには精神的に病んでいたんだろう
それを心配してくれた西村や笹田
それに北本も教室にまで来てくれて、おれは本当に幸せな友人に会えたことを嬉しく思った
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薔薇(プロフ) - すごく面白かったです！更新頑張ってください！待ってます！ (2017年7月25日 13時) (
レス) id: 60acc756ea (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - とても、面白いでした！すごく文章が綺麗です！羨ましい！ (2017年6月4日 23時) (レス) id: 1cf210e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
鴉花 - とても、丁寧で読みやすいです！私も夏目友人帳が好きでとてもおもしろいです。どこで、文才の安売りやってるんですかね・・・(´・ω・`) (2015年9月23日 9時) (レス) id: d6e8f5e893 (このIDを非表示/違反報告)
しずく*(プロフ) - 橄欖さん» はやかったですかｗそれに夏目友人帳が大好きなので！ｗ (2015年9月21日 14時) (レス) id: 9ccd6e3527 (このIDを非表示/違反報告)
橄欖(プロフ) - しずく*さん» はやい、ｺﾒﾝﾄがはやい笑おそらく今までで一番早かったです笑文才なんて…（泣）でもありがとうございます！嬉しいです！ (2015年9月21日 13時) (レス) id: ad5e357c1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橄欖 x他1人 | 作成日時：2015年9月21日 13時
