おばあちゃん便 ページ50
涼介side
心のこもった大きな贈り物
それは、月に1度に届く
今日はその月に1度の贈り物が届く日
仕事が終わって帰ると玄関にはその贈り物が
涼介「A〜、」
『はーい、』
パタパタとスリッパを鳴らしながら来た彼女は
おかえりって微笑んだ
涼介「これ、運べばいい?」
『うん、お願い』
その贈り物は全部で3箱
それはどれも重くて
俺がいない時は玄関に置いておくように言ってある
涼介「よいしよ、っと」
最後の1箱をテーブルに置く
『ありがとう。さて、今日はなにを送ってくれたのかな〜』
あ、そうそう
その贈り物を送ってくれたのはAのおばあちゃん
田舎で取れた野菜やお米、果物などが入って届く
それをAはおばあちゃん便、なんて言っている
『わっ、見てみて。お米!』
涼介「いっぱいだね」
1つ目のダンボールを開けるとその中身は玄米の状態のお米
『精米機に持ってかないとなぁ……
あ、こっちは果物!』
もう1つの箱は果物
りんご、梨、みかん、イチジクが入っていた
どれもツヤがあって美味しそう
ということは、もう1箱は野菜
色とりどりの野菜達
一通り見て俺は届いたものを冷蔵庫へ
しばらくは野菜類の買い出しは必要無さそうだ
リビングに戻るとAはソファに座って手紙を読んでいる
さっきのダンボールに入っていたのだろう
手紙を読み終わるとまた封筒の中に戻して机に置いた
『果物はね、ご近所さんに分けてもらったんだって。』
涼介「どれも美味しそうだったよ」
『食べるの楽しみだね』
月に一度のおばあちゃん便
孫を思って届くそれには心がこもっている
それを開ける時のAは嬉しそうで
俺の心も温まる瞬間だったりする
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続編へ移行です!
お酒編を一瞬公開してたんですけど、長くなりそうだったので続編のどこかで書きます!
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作者名:ゆうか | 作者ホームページ:http://YAMADA
作成日時:2022年10月1日 5時