ヲタク女子の恋愛事情 (ページ45)

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ついてない日ページ45

Aside

今日は朝からついてない

朝は寝坊して急いで家を出たらお弁当を忘れた
走って駅に向かっていたら人とぶつかって転んで怪我をした

学校について教室に駆け込んだら、教室を間違えたみたいで別の学科が授業をしていて恥ずかしかった

お昼ご飯の時は学校内のコンビニ
買おうとしたお弁当は横から取られて無くなった

帰り道
駅の階段を降りている時に涼介くんから電話がかかってきて電話を取る
電話に気を取られて数段踏み外して足首を痛めた

家に帰って夕ご飯を作るために冷蔵庫を開けると食材が入っていない

『………はぁ、』

今日はとことんついてない日なんだってため息が出た
もう何もやる気が出なくてソファに倒れ込んだ
そうするとスマホがなって
見ると学校から

『はい、姫城です』

担任「あ、姫路さん？今日出してくれた課題なんだけど……」

なんだが嫌な予感がする

担任「ファイルが0KBなんだけど」

ファイル形式変えて出してって話聞いてましたか？って
あー、やってしまった

『明日の朝一で出します……はい。はい。すみませんでした……』

電話を切ってまたソファに倒れ込んだ
そして、そのまま寝てしまった

ﾄﾝﾄﾝﾄﾝという音で目が覚めた
起き上がるとブランケットが床に落ちた

涼介「あ、起きた？」

キッチンから涼介くんの声が聞こえて
やっと目が覚めた

『涼介くん……？あれ、今何時！？』

壁掛け時計に目をやると21時を指そうとしている

『ごめんなさい、！まだ晩御飯できてなくて……！食材もないし……』

涼介「大丈夫だよ。材料は買ってきたし、晩御飯ももうすぐできるよ」

やってしまった………
疲れて帰ってきてるのに、ご飯を作らせてしまった
しかも、買い物まで……

『…………』

私、今日ダメダメだ……
ソファにあるクッションに顔を埋めて出てくる涙をバレないようにした

涼介「……A」

料理が終わったらしい涼介くんがソファに座る気配がした
私の頭を引き寄せて涼介くんの方に寄りかからせた

涼介「今日、なんかあった？」

電話の様子がおかしかったことや、帰ってきて私が珍しく寝ていて、何もしていなかったこと
今日、私に何かあったんだってすぐにわかったみたいで

今日の私はついてない一日を話した
その話をしている時、相槌を打ってくれたり、頭を撫でてくれて
私が話しやすいようにしてくれた

涼介「本当についてなかったんだね。俺もたまにあるけど、落ち込むよなぁ」