ヲタク女子の恋愛事情 (ページ30)

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Aside

田舎に帰った2日目
私はお家でまったりと過ごしていた

『家のことも勉強もしない生活………最高……』

おばあちゃんはお隣さんのおばちゃんとおでかけしていて
私はお留守番
車貸してくれるって行ったから道の駅でも行こうかな……

18歳になってすぐ免許を取ったけど、涼介くんと出掛けるといつも運転してくれるし
都内にいると車必要ないしで、私は完全にペーパードライバーだけど、大丈夫かな？

『まぁ、何とかなるか』

軽く身支度をして車の鍵を持って家を出た

おばあちゃんの家は本当の田舎で
周りは山に囲まれている
24時間やっているようなスーパーもここから1時間は車を走らせない行けないし
コンビニも遠い
でも、本当に自然豊かで過ごしやすい

車の鍵を開けようとした時

涼介「A！」

『………？』

どこからか涼介くんの声が聞こえる
門扉を開けて下を見る
そこには大きなキャリーケースを持った涼介くんが

『え！？なんで！？』

地上より少し高い所に立つこの家
坂道を上り私の所へ辿り着いた

涼介「Aが家に居なくてびっくりした」

『あ、……』

そっか、私の忘れてたことって涼介くんへの連絡！

『ご、ごめんなさい……。でも、なんでここに？どうやってわかったの？』

涼介「それはね～」

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涼介side

涼介「…………あの！俺、しばらく仕事お休み貰えて……。Aと出掛けたいと思ってたんです……」

母「あら、そうなの？」

涼介「はい。けど、いないんですよね？
だから、その………。差し支えなければ、おばあちゃんの家を教えて貰えませんか？」

母「……？会いに行くの？」

涼介「はい。」

母「いいけど……。そんなにあの子に会いたいの？1週間なんてあっという間よ？」

あっという間

確かにそうかもしれないけど、
一日一緒っていうのは中々ないし
その貴重な時間を逃したくない

涼介「……けど、会いたいです。」

母「……分かったわ。涼介くんが行くこともお母さんに話をしておきます。けど、彼氏が行くとしか言わないから自己紹介とかしっかりね、」

涼介「！ありがとうございます！」

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涼介「て、感じ。」

『………』

涼介くんの行動力って、ほんとにすごい