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Aside


これが現実?
山田涼介が自分の家で鼻歌歌いながら食器洗ってるなんて


あの後、眠れなくなってしまった私はリビングに移動していた。
リビングのソファに座り外の夜景を見ながらぼーっとしている


プルルル

私の携帯がなり見るとお母さんからだった

『はい』

母「あ、A?今日も帰れそうにないのよ。夕飯は作ってないから適当に自分でなんとかしなさいね
そのぐらいできるわよね?」

『……うん』

母「じゃあ、着るわね」 プチッ


『………』

ポイッとスマホを置いて体育座りをした膝に顔を埋めた


涼介「誰からだったの?」

片付け終えて私の隣に座った

『お母さんからです。今日は帰れないって』

涼介「え、体調悪いこと伝えなかったの?」

『伝えたところで帰ってきませんよ。薬もありますし、それ飲んで寝てれば大丈夫です』

涼介「………なら、俺が一緒にいる」


また、そんなこと言うの?


『帰ってください』

涼介「いや」

『っ、帰って!!』


熱のせいで大した力は出ないけど
今出る精一杯の力で山田くんの胸を押した
だけど、ビクともしなくて
逆に私の腕を掴まれてしまった


涼介「好きな子が体調悪そうなのに置いて帰るなんてできない」

『………』


まただ、また心臓がとくんとくんっと鳴ってる
これは熱のせい?



『私にとって山田涼介は私の大好きな推しだったはずなんです
でも、最近は分からない
恋愛もしたことないから、、これがlikeなのかloveなのか』

涼介「……今は、どんな気持ち?」


『………心臓がドキドキしてます。学校にいても山田くんの顔ばかり浮かんで。
何をしてても、上手くいかない感覚があって……』

涼介「………」

『私のこれは、推しへの愛情なんだって思おうとしてもダメなんですっ、』

涼介「Aちゃん……」

『わたしっ、……おかしいんですっ、……』

熱の力か
思ってることを吐き出して
挙句には涙まで出てきてしまった


涼介「……おかしくない。全然おかしくないよ」


山田くんは私の頬に手を置き親指で涙を拭った


涼介「俺が考えてみてって言ったけど、そこまで思ってくれたなんて……俺、嬉しいよ

Aちゃん。俺はね、君に初めて出会って一目惚れしたあの日から
ずっとカフェに通って君に再会した
あの時はとっても嬉しかったんだ。
それから、君に俺を知ってもらうためにいっぱいおしゃべりして

でも、俺を知ってもらうはずが、逆に君のことをいっぱい知れた」

〇→←〇



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作者名:ゆうか | 作者ホームページ:http://YAMADA  
作成日時:2022年10月1日 5時

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