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Aside
熱があると告げられた私はとても混乱した
いつも通りの体調だと思っていたから余計に
山田くんは心配だから家に送ると言ってくれた
最初は断固拒否したかった
でも、熱があると自覚してしまったからかいつものように上手く言葉が出なくて
山田くんの言葉に乗せられて家まで来て貰ってしまった
涼介「……ここが家?」
山田くんは私の家を見上げながらそう言った
『あー、はい。親が医者なので……』
鞄の中から家の鍵を探す
いつもならすぐ出てくるんだけどな……
涼介「大丈夫?探そうか?」
『いえ、……だい、じょうぶ、』
涼介「Aちゃん?」
フラッドサッ
その会話を最後に私は気を失ってしまった
『………はっ!』
目が覚めてガバッと起き上がるとそこは自分の部屋
周りを見渡してもだれもいない
……なんだ、夢か
そうだよね、山田くんが家になんて来るはずが、(ガチャ
涼介「あ。起きた?」
『………?』
あれ。まだ夢見てるのかな……
山田くんが目の前な……
涼介「ごめん、勝手にキッチン使わせてもらっちゃった」
でも、夢にしては、なんだかリアルのような…
涼介「お粥作ったんだ。これ食べたら薬飲もうね」
あれ、あれ?
『………夢?』
涼介「ふっ、寝ぼけてる?」
私のおでこに手を置いて
”まだ熱高いね”なんて
涼介「言っておくと、夢じゃないよ。」
ほら、お粥冷めちゃうから、あーんして
スプーンを私の口元に近づけた
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作者名:ゆうか | 作者ホームページ:http://YAMADA
作成日時:2022年10月1日 5時