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Aside


あの発言通り
山田くんは自分の一般人としての一面を知って貰うために毎日カフェに通ってきて、1年が経とうとしている

最初こそはなぜそこまでするのか分からなかったけど
その真っ直ぐな姿勢に私も向き合うべきだと思った
だから、しばらくの間カフェでのバイトを増やして貰った


涼介「Aちゃん、今日は何時まで?」

人がいなくなって、閉店まで30分
私は今日も山田くんの話し相手をしている

『今日は21時までですよ』

涼介「いつもよりか1時間早いね」

『はい。明日のクリスマスの準備を一応しておこうかと』

涼介「一応?」

私の言葉に疑問を持ったのか首を傾げた

『あー、……両親は仕事で帰ってこないことが多いので、多分今年もそうだと思いますし。
でも、一応』

涼介「……なら、その日は俺と過ごしませんか?」

『……はい?』

涼介「仕事があるから夜になっちゃう、「待ってください」……?」

『ダメですよ。そういうの。アイドルなんですよ?』

涼介「やっぱり?」

『ダメです』

涼介「厳しい」

『当たり前です』

そのやり取りを見て店長が笑っている

店長「なら、店かすよ」

『はい?』

店長「だから、今みたいに山田くんはお客さんとしてこの店に入れば怪しまれないでしょ
まぁ、明日はお店休みだからAちゃんに戸締りだけお願いするけど」

『ちょ、待って、「お願いします」おい!聞けよ!』

涼介「あ、敬語抜けた」

『あ、いや、これは、』

涼介「じゃあ、そういうことで。明日、21時にお店に来るから!よろしくお願いします!」

そう言ってあっという間に会計を済ませて帰って行った



















『………店長』

店長「ははっ、でも、いいじゃん。」

『良くない!!山田涼介とクリスマスを過ごしたい人なんて何万人といるんですよ!?』

店長「でも、本人がいいって言ってるんだし」

『そういうことじゃ………あぁーー!!もぉ!』


クリスマスの予定、決定しました

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作者名:ゆうか | 作者ホームページ:http://YAMADA  
作成日時:2022年10月1日 5時

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