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Aside
山田くんに一目惚れしたと言われた日から
お店には行かないようにしてた
何かと理由をつけてはヘルプを断った
そして時は流れ、あっという間にクリスマス
お店ではケーキの予約とかでどうしても人が欲しいとのことで仕方なく出勤した
店長「Aちゃん、お疲れ様。ごめんね、せっかくのクリスマスなのに」
『いえ、両親もいないですし。大丈夫ですよ』
店長「ありがとう。外の看板片付けてくれたら終わりでいいから」
『はい。』
外に出て看板を畳んだ
外には少し雪が降っていた
『……ホワイトクリスマスだ』
涼介「そうだね」
『っ!』
後ろから聞こえた声は聞き覚えがある
私は急いで看板を持ち中に入ろうとした
涼介「待って!!」
あの時と同じように腕を掴まれてしまった
涼介「話をさせて欲しい。」
『話すことはないです』
涼介「俺はある。お願いだから、聞いて欲しい」
『……』
店長「Aちゃん」
お店の中から店長が出てきた
外は寒いから中で話をしなさいって
あの時と同じ席に座って
店長が温かい飲み物を出してくれた
店長「Aちゃん、山田くんはあの後から君と話をしたいって何度もここに通っているんだ。
だから、少し話を聞いてあげて欲しい」
裏で待ってるからごゆっくりって
バックヤードに戻って言った
涼介「……ごめん、この間は。急に一目惚れしたなんて言って」
『………』
涼介「でも、君に一目惚れして、恋をした。
その気持ちに偽りはない。それだけはわかってほしいんだ」
『……私は、ただのファンなんです』
涼介「うん」
『山田くんならもっと綺麗で可愛い人だって見つけられます』
涼介「………」
『私は、アイドル山田涼介が大好きです。だからこそ、私は貴方の恋心には答えられないし
ファンとジャニーズ。その一線は超えちゃいけないんです』
涼介「……それでも、俺はその一線を超えたい」
『!』
涼介「俺は、アイドルでもあるけど、芸能界から出れば普通の男。
アイドル山田涼介じゃなくて、一般人の山田涼介を君に見てほしい
それを見た上で、俺との関係を考えて欲しい」
『……』
涼介「俺、君に俺の事もっともっと知ってもらう。沢山知って貰えたら、また告白する
今度はちゃんとした告白を。
その時は、アイドルとか一般人とか。そんなの関係なしに俺との恋愛を考えてみてくれませんか?」
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作者名:ゆうか | 作者ホームページ:http://YAMADA
作成日時:2022年10月1日 5時