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Aside






次に私が目が覚ました時、手に温かい感覚がして
見てみると涼介くんが手を握ったまま寝ていた





握られている手を軽く握り返すとピクっと動いて





涼介「……A……?」





少し寝ぼけているようなポヤポヤした感じで名前を呼ばれた
その姿に私はくすっと笑ってしまった





『ふふっ、おはよう』



涼介「ん、はよ。……あー、ここで寝ちゃったのか……」





ベットに預けていた上半身を起こして軽く体を伸ばした




私も体を起こそうと体に力を入れるけど、体は起き上がってくれない
それどころか、体中が痛い





涼介「無理に起きなくていいよ。体、打撲してるところもあるから痛いでしょ」




起き上がろうとした私を見て涼介くんは私の肩を抑えた





『………そんなに、怪我したの?』




涼介「そりゃあ、階段から落ちて無傷なわけねぇだろ」




ていうか、なんで階段から落ちたの?って
桜からは細かいことが聞けなかったらしい




『………んー、怒らないって約束してくれる……?』



涼介「俺が怒るようなことなの?」



『………まぁ、』



涼介「………努力はする」



『えぇー……』



涼介「いいから、説明」



















〜回想〜






カンカン




モブ「あ、そこの………電話してる子!拾って!」




階段の近くで電話をしていた私は、階段上から落ちてきたスマホを数段階段を上がって拾った




けど、その直後。
スマホを落としたモブちゃんが階段を踏み外して上から落ちてきた




避けることもできたけど、私は避けずに受け止めるという選択をしてしまった
なぜそんな選択をしたのか、全く不明だし、今考えたら階段の上から落ちてくる人を受け止めるなんてアホだなって思う





落ちてくるその子を抱きしめることは出来たけど、手摺に手が届かなくて、そのまま落ちてしまった




転げ落ちて頭を床に打ち付けた私はそのまま意識を失った





〜回想終了〜



















『って、感じかな…………………アハハッ』




涼介「………」




『………ごめんなさい』






全部話し終わって涼介くんを見ると鬼の形相
これはまずいと思ってアハハッと笑ってみせるとその顔はさらに険しくなった





涼介「あのな………」




『待って!怒んないって約束した!』



涼介「約束はしてない。」




『え!?酷い!!』

〇→←〇



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作者名:ゆうか | 作者ホームページ:http://YAMADA  
作成日時:2022年11月7日 1時

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