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涼介side
撮影所の廊下をこんなに猛ダッシュしたことはない
けど、そんなことよりもAの状態が気になって
宏太「山田!!」
あと少しで外に出るってときに後ろから走ってきた薮ちゃんに腕を掴まれた
涼介「っ、薮ちゃん、」
宏太「どこ行くんだよ。まだ撮影残ってるだろ」
涼介「…………」
宏太「何があったか知らないけど、今お前がここを抜けるのはダメだろ」
涼介「っ、でも!!Aがっ……」
宏太「…………とりあえず、楽屋戻れよ。」
涼介「………」
宏太「どこに行けばいいのかだってわかんねぇんだろ?だったら、仕事して、連絡を待てよ」
お前の順番先にしてやるからって
薮ちゃんに背中を押されて俺は楽屋へ戻った
裕翔「桜、落ち着いて?ね?1回深呼吸して」
楽屋は静まり返っている中で裕翔が少し大きめな声で桜ちゃんと電話していて
裕翔「……うん。落ち着いた?………うん、わかった。付き添いは先生と2人でするの?………うん。わかった。また落ち着いたら連絡頂戴ね?」
そういうと、裕翔は電話を切った
そして、楽屋の入口の前で突っ立ったまま動かない俺の方を向いた
裕翔「Aちゃん、階段から落ちてきた女の子に押されて階段から落ちたって。」
涼介「………意識は?」
裕翔「……今は無いって」
涼介「っ、」
裕翔「今、救急車で病院に向かうから、後で容態と病院を山ちゃんに連絡するって。」
涼介「………わかった」
宏太「………よし。山田、先ソロ撮影しろ。それで、先にメンバー集合も撮ろう」
雄也「そうだな」
宏太「それでいいな?」
涼介「………ありがとう」
撮影が終わって携帯を見ると桜ちゃんからの連絡が入っていて、俺はそこに書かれた病院へとタクシーで向かった
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作者名:ゆうか | 作者ホームページ:http://YAMADA
作成日時:2022年11月7日 1時