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涼介side
侑李「ほんとさ、涼介ってダメダメだよね」
涼介「…………」
侑李「彼女が自分のファンなんだからさ、されて嫌なことぐらい分かるでしょ」
帰りの送迎車の中
知念と裕翔と一緒で、今は知念のお説教タイム
あれ、この光景、どこかで見たよな………
裕翔「さっきさ、連絡あってさ。一応、仲直りしなよ的なことは言ってくれたって言うから」
涼介「………ありがとう、って言っといて」
マンションについて降りるとちょうどオートロックを解除しようとしてるAがいて
でも、朝のこともあるから、今声かけるのはって渋っているとくるっと俺の方を向いた
『………おかえり』
そう言うと、中に入っていった
俺もその後を追うようにして中に入った
2人きりのエレベーターの中、シーンとした空気が流れる
『………涼介くん』
涼介「!なに?」
『………昨日、…いや、今日もか………。冷たくしてごめんね』
涼介「え?なんでAが謝ってんの?Aは何も……」
『昨日の涼介くんの行動はムカついたけど……。それに対して、あんなに冷たくすることもなかったなって……
冷静に考えたら、涼介くんがいるのにDVD見てた私も悪いし』
チンっと音を立てて目的の階に着いたエレベーターを降りて行ったAを早足で追う
涼介「俺も、ごめん。せっかく二人でいるのに、構ってくれないから……。構って欲しくてやった………」
『…………』
Aは自分の家の鍵を開けると俺を中に押し入れた
『………知ってると思うけど………。私は、山田涼介のファンだから……。ファンサを安売りされると嫌なの。』
涼介「……うん」
『アイドル山田涼介は、ファンのみんなの前でやってください。
………それに、私の前では、一般人の山田涼介なんでしょ?』
いつしか、俺がAに言ったことと似ているその言葉に目の奥がジーンときて
涼介「っ、も、もうしない……っ」
『うん、もうしないでね』
俺の彼女、俺よりか年下なのに
たまに見せる年上みたいな発言と行動は俺も頭が上がらない←
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作者名:ゆうか | 作者ホームページ:http://YAMADA
作成日時:2022年11月7日 1時