検索窓
今日:21 hit、昨日:36 hit、合計:59,956 hit

ページ34

涼介side




ガチャ



微かに聞こえた音で目を覚ました




涼介「あれ………」




ソファで寝ちゃったか……




涼介「………ん?」




起き上がると掛けた覚えのないブランケットが掛かっていた




涼介「っ、A!!」




Aが帰ってきたのだと周りを見渡しても誰もいない
でも、雑に片付けた机の上は綺麗になっていて
Aが帰ってきたのは間違えないのだとわかった



もしかして、さっきの音、玄関を閉める音……?
急いで立ち上がって玄関へ向かって外に出る



Aの家のドアノブに手を掛けて気がついた
俺、鍵もってきてねぇ……
急いでまた戻ろうと思ってくるりと方向を変えた





ガチャ





『あれ、涼介くん………?』



涼介「A!!」



『ちょ、近所迷惑!!』




腕を強い力で引かれて家の中へ




『ごめんね?家出てくる時の音で起こしちゃったかな……』



涼介「………」



『あ、お酒。結構飲んだんだね。空き缶いっぱいあって驚いちゃった。涼介くん、お酒弱いでしょ?大丈夫?』



涼介「………」



『………?涼介、く、「A」……….なに?』



涼介「おこって、ないの?」



『?なんで?』



涼介「なんでって………。俺、昨日酷いこと言ったし、今日だってこんな時間に帰ってこさせて……」



『………』



涼介「ほんとに、ほんとにごめん………。俺、自分のことしか考えてなくて………。知念に言われて、やっと気づいて………それで、……」



『………はぁ』



涼介「っ、」




初めて聞くAのため息
心底呆れました、みたいに俺を見る目




涼介「ご、ごめ、「涼介くん」はい!」



強めの口調で名前を呼ばれてつい、はい!、なんて言ってしまった



そんな俺にAは近づいてきて背伸びをした



『………ばーか』




ペチ





涼介「……へ?」




優しく俺のおでこを叩いた

〇→←〇



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
242人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆうか | 作者ホームページ:http://YAMADA  
作成日時:2022年10月18日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。