ヲタク女子の恋愛事情 2 (ページ24)

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涼介side

散歩コースを歩くこと数分
公園でブランコが揺れるのが視界の隅に見えた
中に入り見てみると俯きながらブランコに座るAがいた

すぐに見つかったことにふぅと一息着いた
そして、ゆっくり近づく

涼介「A」

『あれ、りょすけくん……？』

しばらく外にいたせいか、少し酔いが覚めているみたい
でも、ふわふわとした喋り方は抜けていない

涼介「もう、心配するでしょ。こんな時間に1人で歩くなんて。しかも、電話も途中で切れるし」

『あー、あのね、前見てなくて電柱にぶつかっちゃったの……』

涼介「は？」

そう言っておでこを撫でるA

『あ、あと、スマホの充電も切れちゃった』

へらっと笑って手に持っていたスマホを俺に見せるけど
真っ暗で画面はつかない

涼介「もう、何が何だか……」

Aの前に立っておでこを撫でる
少し赤くなっていて痛そう

涼介「早く帰ろう。」

手を差し出すと握ってくれて

『ふふっ、涼介くんの手温かい』

涼介「Aの手は冷たい」

2人で手を繋いで歩く
途中でコンビニによって水を買ったりして
家に着いた

『ただいまぁ〜！』

靴を雑にポイポイ
いつもならしっかり揃えるのに珍しいな

『んー、ねむい……』

カーペットの上に座って上半身だけをソファに乗せた
そのまま目を瞑って今にも寝てしまいそう

涼介「ちょちょ、着替え！あと、もう少し水飲んで！」

さっき買った水を飲ませてAの部屋からパジャマを取ってきて渡した

涼介「風呂は？」

『ん〜、あしたのあさ、』

入る
その言葉を言う前にカクっと寝てしまった

涼介「………」

Aが酔っ払うと、こんなになるんだな……
今度からは飲みに行く時は店の名前も聞いて迎えに行かなきゃなって

少し反省したのでした