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Aside
席に座って涼介くんとおしゃべり
しばらくすると店長がスペシャルセットを持って上がってきた
それを食べて今はデザートタイム
『ん、美味しい!店長の新作かな……』
お店では見たことのないチョコのヴェリーヌ
涼介「ん、ほんとだ。美味しい」
その後は食後のコーヒー
コーヒーは飲めないけど、涼介くんが飲んでるから
意地張って飲んでみる
涼介「A」
『ん?なぁーに』
涼介「これ、お返し」
机に置かれたのは高級ブランドのロゴが描かれた紙袋
コーヒーを机に置いてその袋に手を伸ばした
中を除くと小さな箱が
『………いいの?こんな高いの………』
涼介「Aのために買ってきたんだから、貰ってくれないと困る。
それに、Aがくれたチョコに比べたら安いぐらい」
そんなはずは無い
私が作ったチョコなんてたかが知れてる
今私の手にあるのはチョコなんて比べ物にならない
涼介「嬉しくない?」
『っ、そんなことない!嬉しいよ。』
しゅんとした涼介くんを見て急いで嬉しいって言った
その瞬間パーッと明るくなった
涼介「よかった!ね、開けてみて」
早く早くって急かされて
袋の中から小さな箱を取り出す
パカっと開けるとその中には同じデザインのネックレスとブレスレット
『………?』
2つもくれるってこと?
そもそも、これ1ついくらするの?
くるくると回る思考が停止しそう
カタッ
椅子を後ろに引く音が聞こえて
顔をあげると前に居たはずの涼介くんが隣に座っていた
涼介「Aのはこっち」
箱の中からネックレスをとって私につけた
涼介「こっちは俺の」
涼介くんはブレスレットの方を取り手首につけた
『っ、……』
同じデザインのアクセサリー
要するに、お揃いってこと……だよね
『涼介くん、これ!』
涼介「俺、仕事柄毎日付けられないけど……。コンサートとか、いざって時には絶対これつける」
『………』
涼介「Aも、就活とかの時期だし、毎日付けられないかもだけど……。これをつけてればいつでも一緒だよって、そういう気持ちになれればなって」
『……』
涼介「重かったかな」
『んーん。……ありがとう、涼介くん』
滅多にすることはない
私からのキスを涼介くんの唇に落とした
涼介「っ!」
『本当にありがとう。涼介くん、大好き』
涼介「っ、あー、もう!」
涼介くんの赤くなった顔を見てくすくすと笑った
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作者名:ゆうか | 作者ホームページ:http://YAMADA
作成日時:2022年10月18日 21時