お姫様は退屈なようです

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麗華said


廉「はははっ、はー、おもしろっ。口答えするメイドなんて初めてだ」


エミ「は？」


廉「あのさ、教えといてやるよ。ここではメイドは執事に一切の口答えは禁止。
言われたことは全て”はい”って言えばいいんだよ」


わかったか？


そう首を傾げながら私たちをみつめてる


麗華「……」


廉「よいしょっ」


ハシゴから飛び降りて私たちの前に着地した


廉「紫耀ーー！片付け、新人がやってくれるって！」


永瀬さんは声を張り上げてもう1人の平野さんを呼んだ。


紫耀「まじーー！？」


平野さんの声が聞こえたと思ったら奥の方から人が走ってきた


紫耀「じゃあ、掃除よろしく！！」


麗華「え！？掃除！？」


紫耀「うん！！図書館を隅から隅までね！よろしく！！」


そういうと平野さんはドアノブに手を置いて永瀬さんと1歩外に出たと思ったら
”あっ！”と声を出し、振り返った


紫耀「2時間で終わらせろよ？チリひとつでも残したら今日の夕飯なしだから！」


その言葉を残しパタンと扉が閉まった


私たちは顔を見合せた


エミ「……なんなの？初めて来たところの掃除と片付けを2時間で終わらせろ？無理でしょ」


エミーリヤさんは顔を顰めながら当たりを見回した
どこを見ても本棚しかない建物
これを2時間で掃除なんて……しかも……


麗華「メイドは執事に口答え禁止なんて……」


ソフ「それに、説明をして貰えるような雰囲気ではなかったです。なにか、気に触るようなことをしたのでしょうか……」


いや、それは無いよね？
だって、私たち今日初めて会ったんだよ？


エミ「……とにかく、やるぞ。私たち朝に屋敷に着いてから昼飯も食べてない。夕飯なしはキツい」


ソフ「そうですね。では、分担しましょう。私と麗華さんはお掃除を。エミーリヤさんは本の片付けを。エミーリヤさん、終わり次第お掃除の手伝いお願いします」


麗華・エミ「了解/わかった」


初日から大波乱の予感です

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