LPS ５

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宮川side

祭り当日

カメラがまわってない時、手越くんが

手越「大輔さん…まだ、お腹は痛くて…優勝できなかったらごめんなさい…」

と言った。

「いいよいいよ！優勝できなかったらまたリベンジしたる！それより無理するなよ、ホンマに」

手越「それは、守れないかもです…お祭りなので…」

「何を言ってるんや！無理しないようにって昨日言ったやん」

その時、カメラがまわって、オープニングへ…

手越「飛ばして、ガツンっていって、1位取りましょう！」

手越くんは切り替えて、笑顔で話した。
本当は痛みに絶えてるんや…


そして、俺たちの番へ…

俺らの前の人達は優勝候補でタイムが早かった…

今日のお祭りは二人三脚みたいに、足を結んでやるんやけど…

「手越くんのペースでいいからな…」

手越「はい…」

スタートの合図がなり、俺らは息を合わせて、走った。

途中、手越くんがペースを落としてしまった。

お腹が痛いのか、ペースを緩めたらしい…

手越「ごめんなさい…」

「ええよ！とりあえず走りきろう…」

タイムはだいぶおとしてしまった

手越「ごめんなさい…俺のせいで…優勝しないで…ﾊｧﾊｧ…」

手越くんの息が乱れていく…

もしかして…

俺は袋を手越くんの口にあてた。

「何言ってるんや！俺は必ず優勝だなんて言ってない！」

手越「え？」

「お前は頑張った！この痛みでゴールしたら逆にすごすぎやぞ(笑)でもな、俺は無理するなって言ったで？なのに、なんや、最初とばして…それは、無理してるぞ？」

手越「ごめんなさい…」

そうやってまたうつむく手越くん…

また落ち込ませたか…

「でもな、お祭りに参加して、こんな状態でも、俺とタッグ組んで、走り抜けてくれてありがとな！」

手越くんは、うなずいて少し笑った。

普段は手越くんはチャラくて、なんやこいつと思うこともあった(笑)けど、こんな状態でも無理して、頑張る姿はかっこよかった…

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