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「なにそれ？」
知らない、と彼は言った。
気が抜けたように肩が落ちていく自分に気づいて戸惑う。
目の前の人があの歌を知らなくたって、なにもおかしいことではない。寧ろ当然のことでさえある。…おかしいのは私の方なのだ。どうにも、彼のことが絡むと調子が狂う。たった4日きりのヒモ男を、あんな尊敬できない人生を、なぜ忘れられずにいる？いつまでも追いかけている？
「その曲がどうかしたの？」
「…」
「…A？」
「…えっ、あー、ううん。別になんでもないよ。てか邪魔してごめんね？続けてよ」
不思議そうな顔の彼が覗き込んできて我に返る。慌てて誤魔化すが、彼は私の言葉通りにはせず、
「もういいよ、昼休み終わっちゃうし」
「…え、もうそんな時間？」
「うん。戻ろ」
「…勝利、なんかごめんね、見つかりたくなかった、よね…あの、私誰にも言わないし、私ももう来ない、から…」
「なんで？いいよ別に」
ギターケースを棚にしまい込んでドアに向かった彼は、消すよ、とこちらを振り返って壁のスイッチに手をふれた。慌ててあとに続き、スイッチが押された薄暗い音楽室を去った。
先を進む彼を急ぎ足で追いかけて、らしくないななんて思いながらもまた話しかけてみる。
「今度また聴きに行ってもいいってこと？」
「いいけど、俺のギター聴いてもなんにもならないよ」
「そんなことないよ。すごくきれいな音が聞こえたから、吸い込まれるみたいに入っていっちゃったもん」
「そんなことないよ」
可笑しそうに目を細める佐藤勝利が、いつものクールな彼とは違うから引き込まれてしまった。
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お久しぶりです。1年8ヶ月ぶりです…。構成はできているのですが永遠に更新出来ていませんでした。全く需要がなくなっていると思いますし、細かく展開させられないかもしれませんが、とりあえず完結させたいと考えています。完全に私の意地と自己満足ですが、ひっそりまた更新していこうと思いますので、もし！まだ残っている読者様がいらっしゃればお付き合いください。よろしくお願いします。21/12/24 うゆ
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絢花(プロフ) - この小説すごく好きです。�兇眛匹澆燭い任后�パスワードどうすればいいですか？？ (3月21日 18時) (
レス) id: 02c899b024 (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - えりさん» お返事遅れてしまいすみません。2度も嬉しいコメントありがとうございます！日が空いていますがもしまだ読んでくださっていればこれからもよろしくお願い致します！ (2020年5月17日 4時) (レス) id: b2f90188df (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - ぴっぴさん» お返事遅れてしまってすみません。とても嬉しいお言葉ありがとうございます！なかなか更新できずにいますが、もしまだ読んでくださっていればこれからもよろしくお願い致します。 (2020年5月17日 4時) (レス) id: b2f90188df (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - 花恋さん» お返事遅れてしまってすみません。きしひら書いててとても楽しいです！（笑）日が空いていますがもしまだ読んでくださっていればこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年5月17日 4時) (レス) id: b2f90188df (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - 椎名さん» お返事遅くなってしまいすみません。長い間更新できていないのですが、必ず完結させようと思っています、、！もしまだ覚えてくださっていましたら、これからもよろしくお願いいたします！ (2020年4月11日 21時) (レス) id: b2f90188df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うゆ | 作成日時：2019年1月13日 3時
