雪丸家の日常。に (ページ7)

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辰哉side

クリスマスイブ当日

康「亮平にぃ早く帰ってこおへんかなぁ？」

「亮平の勉強の邪魔をしてはいけない」という事で今年はゲームはしないって事になったんだけど、ご飯は家族揃って食べることに。

母さんと涼太が腕を振るってかなり凄い夕食になった。

兄弟が9人もいれば食費も馬鹿にならないからね。

あとは亮平の帰りを待つだけ。

蓮「ねぇねぇ！雪降ってるよ！」

外を見ると雪が降って少しずつ積もっていく地面。

蓮「やったぁ！！」

大「よかったでやんすね〜！」

蓮「雪だるま作るんだ！お父さんとお母さんとみんなの！」

康「お、えぇやん！楽しみやんな！」

蓮「うん！」

.

父「ちょっと父さんと母さん、亮平迎えに行くね。雪道で危ないし。」

大「んー…亮平寒がりだもんな。」

翔「でも、どっちかでいいんじゃね？」

父「母さんが「私も行きたい」だって。」

涼「雪も降ってるし、何かあったら危ないんじゃない？」

母「せっかくのお祝い事なんだから、亮平にも甘えて欲しくて…ね？」

照「うん……じゃあ、気をつけてね？」

.

これが父さんと母さんとの最期の会話だった。

________もっと強く引き止めていれば

後悔しても遅い。

俺達がドアを閉じた音の次に聞いたのは、電話の着信音だった。

辰「はい、雪丸です。…………はい………ぇ……

_____事故で父と母が亡くなった…？」