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スープと屈辱を味わい終わり、ありがとうと渋々言うとどういたしましてと返ってくる。自業自得で終わるのが悔しい。しかしそんなことも気にせずスングァンさんはあっ！と言って何かを思い出したような素振りをした。
｢そう、お嬢様｣
｢どうしました？｣
｢今日からBチームが護衛に当たるからよろしくお願いします｣
スングァンさんが私に向かってお辞儀をする。
ミンギュ達がいるチームとはまた別なグループなのだろう。前のグループでも濃かった時間を過ごしたのにまたグループが変わるなんて今度はどんなことが起こるのか。同じぐらいまた濃かったら身が持たなそうだ。
｢Bチームってどんなメンバーですか？｣
｢僕と、ジョシュアとウジ、ドギョム、スングァン。各々喋ったことあるんじゃない？｣
｢ウジさんはまだ。ボノニみたいな突発的な人ですか？？｣
｢なんで？｣
｢……し、心臓に悪いから。｣
そう言うと思い当たる節があるようで確かにと言うジョンハンさんの顔は納得した様子だった。あんなに急にストレートで突発的なボノニさんはどうやら元々そういう性格らしい。私は真っ直ぐな人ほど弱いからふとした瞬間に好きだといわれたことを思い出してドキドキしていることが結構ある。絶対に誰にも言えない。
｢ウジは、突発的ではないけど言う言葉はいつも的確だよ。最初は怖がられること多いけど心はとても広い子かな｣
｢いい人なんですね、ウジさん。どんな人でしたっけ｣
｢色白で、Aさんと同じぐらいの身長です。｣
｢……あ〜、あの人｣
スングァンさんの言う特徴で何となく思い出した。確か自己紹介が凄く簡素な人だった。初めて会ったのはお屋敷で全員が並んで挨拶をしてくれた時だ。ウジです。と言ってホシさんがそれだけ？と笑いながら突っかかっていたのを覚えている。あしらうのを慣れているのか肩に手を置こうとしたホシさんをスっと避けていた。果たして仲がいいのか悪いのかよく分からない。
｢そのうち会うだろうから遠慮無くなんでも言ってあげて。ウジは即決にバシッと言ってあげた方が動いてくれるから。ほらAは可愛いから何でもやってくれるよ。｣
そうですか、と言いながらジョンハンさんを見る。前回日が昇る前に会ったジョンハンさんとはだいぶ違うように見えた。初めて会った時のようにのんびりとした喋り方。お世話されているというか…子犬にでもなった気分だった。私の事を一体彼はどんな風に見えているのだろうか。
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作成日時：2024年3月10日 16時
