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スニョンはジョシュアの後ろを大人しく着いて行った。すぐ隣にある空き教室に入ると、ジョシュアが手際良くここに座りなさいと紳士に椅子を引いてくれたのでスニョンは小さな声でありがとうと言って腰をかける。
ジョシュアはスニョン隣の席に静かに座ると、いつもより少し曲がったスニョンの背中を優しく撫でた。
ジョシュアは考える。
さっきまで笑顔で部室にいたのに、靴を取りに戻った瞬間コレだ。
誰に何か言われたのか、靴が無くなったのか。それぐらいしか原因は分からないが、ホシにとって思うことが相当ある出来事がこの数分であったのだろう。もしかしたら自分が予想もつかない、本人の口から言われなければ分からないことかもしれない。
ホシはストレスは溜め込む。だから今回の目標は絶対に言わせなければならない。根本的に問題を解決しなければドンドンと沈んでいくのだ。
1年前の夏なんて元カノが浮気してるとかいう話で部活でのコミュニケーションが全く取れなかった。脳無し人間のようなホシを治すために元カノと別れさせるために動いたが、あの時のダンス部の団結力は素晴らしかったと思う。
｢ホシ、話すだけでいいんだよ。ホシが楽になれるために何かしてあげたいだ。だから教えてくれない？｣
｢…………ヒョンが｣
｢うん｣
｢ヒョンが、不快になる話になる。｣
｢どんな話でも、ホシが頼ってくれることが僕にとって嬉しいから大丈夫だよ。｣
｢………、｣
無言を貫くスニョンにジョシュアはまたそっと背中を撫でた。ホシにはホシのタイミングがある。ホシのペースでいいから。
ジョシュアはそんなスニョンに次は何の言葉をかけてあげようかと考えた。
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作成日時：2024年3月10日 16時
