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｢……あー、えー…？アレでしょ…あー、……
ヤ、ウジヤ、なんだっけ。｣
｢……お前、本当に覚えてなかったのか｣
｢え、そんなにやばいことなの｣
｢……踊るんだろ13人で。｣
13人で踊る。ダンス部の部員数の13。そりゃあ今日は放課後踊る日だけど。
ウジから言われた至って普通な事に何をそんなに深刻そうに言うのかホシには分からない。ガチでなんだっけとカツ丼をつまみながら考える。あ、ラッキー、いつもよりカツ多いじゃん、……じゃなくて。
スングァンの眉間による皺が深すぎたのを見てスニョンは顎に手を添えて真剣に考えた。一生懸命考えているという素振りだけは忘れずに。
しかしそんな事はお見通しのチャンはこのたまにアホになるホシヒョンに助け舟を出そうと思った。スニョンのいつもより何切れか多いカツ丼を対価にとバッチリカツ丼を見つめながら。
｢ヒョン、文化祭だって！ねぇカツ一切れ食べていい？｣
｢え？なに？文化祭？｣
｢ヤッターありがと｣
器用な箸捌きでサッと取られたカツ丼を目で追いながら、口に入れられた瞬間まで見届けた。あ、俺のカツ。しかし悲しんでいる間もなくスングァンからの文化祭だって！という声が頭に響いてくる。
なんの曲でダンス。
後輩2人から言われた、文化祭。
…
｢あ！あ〜〜！文化祭で踊る曲のことか！お前ら分かりにくい言い方すんなよ！｣
｢はぁ？普通この流れで言ったらわかるでしょ ｣
｢いやまったく！｣
大声を出し始めたスニョンはジフンはやっと思い出したかと既に二個目になるパンを齧った。思い出した瞬間にホシのあの騒がしさだ。きっと曲は決めているのだろう。安心だ。
ジフンはその事ばかりに気を取られていたので今食べているパンがさっきよりも味がするような気した。
｢決めてるよ曲！放課後全体に公表するからそれまで待ってて｣
そう言ったスニョンは笑顔でジフンの方向へ向く。なんでこっちを向いたと言わんばかりだが、一応そうかと頷いておいた。
ていうか、……なんだ？この感じ。
ジフンは食べる手を止めた。
根拠はないが、何となく嫌な予感がする。
この勘が何処から来るものか分からない。ホシが有り得ないぐらい笑顔な時に答えた考えはだいたい成功するので気の所為だと思いたい。ジフン取り敢えずその勘を抹消して、また口を動かした。今日のパンは美味い。
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作成日時：2024年3月10日 16時
