誰か見つけて。【東京卍リベンジャーズ】 (ページ11)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:8,412 hit

9話ページ11

その後は、特に何も無く、ただただつまらない時間が過ぎていくだけだった。

暇な時ほど時間の流れが遅く感じるとよく言うが、まさに今その状態だ。

授業の内容も頭に入ってこず、右から左へ聞き流すだけだった。

休憩時間も、お昼休みも、ご飯の時間も、ずっと一人。

こういうのを、孤独って言うのかな〜。なんて考えて1人虚しくなる。

滑稽だな。自分でも笑えてくるわ。

今更だけど、私がこの学校を選んだのは地域的な理由もあるけど、何より給食ではなく各自で弁当を持ってくる制度だったからだ。

うちは、お母さんが全く家に帰ってこない状態がずっと続いているので、もちろんお金もなく、今は中学生でもできるバイトを探して、学校がない時間帯に入れ、なんとか最低限の生活ができている。

だから、給食費までとなるとかなりキツイ。

アパートは、ずっと前から借りていたところだから、今も私が引き続き住むことが出来ている。

それだけが、唯一の救いだ。

いくら稼げても、親の承認？がないと部屋は借りれない。

野宿も施設に入るのも、こっちは願い下げだからね。

て、誰に向かって説明してんのよ、私は。

暇すぎて、頭の中でまで誰かに語り掛けてるなんて、恥ずかしい。

『はぁ……。』

口からため息がこぼれてしまう。

学校が終わったあとも、バイトが入ってるから今のうちに休んでおこう。

でも、休み時間に教室で寝たりしていたら何言われるかわかったもんじゃない。←朝、堂々と机に伏せてた人。

……屋上、空いてるかな？