３１話：友達だろ ページ41
｢無理じゃない！！｣
｢っ！｣
｢バッジを８個集めたとしても
すぐにリーグへ挑戦するつもりはないんだ
だからお前がその事を気にする必要なんて無い
それに、俺がいたほうが探しているものだって早く見つかるかもしれないだろ｣
一緒に旅をしよう
そう言って差し伸べてきた手を私は払った
思い出せ
私の目的を
｢……そういうのなんて言うか知ってる？
ありがた迷惑っていうの！
ワタルがいなくたって今までも一人でやってきた！
これからだってそう！｣
｢一人には限界があるだろ、俺も手伝う｣
｢私は平気だって言った！このお節介！！｣
嫌われたっていい
｢友達だろ、俺たち｣
突き放せ
｢…友達じゃないし！
ワタルには関係ない！
私は私の世界に帰るために…っ！！！｣
しまった
｢帰るって…なんだ？｣
バッと背を向け
私は全速力で走り出した
｢カイリュー！Aを捕まえてくれ！｣
｢ちょっ、ばか！それは反則でしょ！｣
あっけなくカイリューに捕らえられ
私の逃走劇は１０秒ともたなかった…
｢詳しく聞かせてもらおうか｣
｢ポケモン出すなんてずるい｣
｢お前が急に逃げるからだ
諦めてさっき言ったことを説明してくれ｣
｢いやだ
なんで会って１日しか経ってない私にそんなに構うの？いいからほっといてよ｣
｢友達だからだ
少なくとも俺はそう思ってる
…A、お前はたまに変な顔をする
ポケモンのことになると特にそうだ
『帰る』というのがどういうことなのか俺にはさっぱりだ。だが、お前の探しものと関係があるのは分かる
力になりたいだけだ、誰にも言わない｣
｢……いやだってば｣
誰にも言わない、っていうのはきっと嘘じゃない
でも、異世界から来ました
なんて、こんな話だれも信じない
頭がおかしいと思われるだけ
それに帰れば二度と会うこともないのに友達なんて…
｢この頑固者め、カイリュー！｣
｢ぐっ？！
ざ、ざんねんでしたー！
きか、効かない…し！！｣
本当はすっごく
｢こん！うっ
こんな…こと、してもっ、話さなっいから！｣
くすぐったい！！
｢強情な…
もういいカイリュー
次の手ならあるからな｣
｢？？｣
カイリューのくすぐりが終わって
ほっとする間もなく次の攻撃が始まった
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D - 仕事で疲れてたからかな？エプロンごと引き離し〜で凄く泣きそうになってしまった(T . T) (5月19日 21時) (
レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - はじめまして！この作品、世界線(？)が大好きです！トリップものって、普通はその世界を楽しむ線でストーリーが進んでいくのに対して、この作品は元の世界に戻ろうとするストーリーが新鮮で大好きです！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2020年12月21日 19時
