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ハック
[はぁ・・・!はぁ・・・!!]
研究所まではさほど距離はないが,
普段身体を動かしていないせいですぐに息が
上がってしまう。
研究所の入り口では博士が待っていた。
ハック
[博士!]
博士
[待っていたよ,ハックくん。
さぁ,キリンくんを大阪西成あいりん地区から
連れ戻しにいく〜よ]
ハック
[え!?博士なんで知ってるんすか?]
博士
[米倉くんが教えてくれたんだ〜よ。
わざわざ頼み込みにきて〜ね。]
(米倉さんが・・・?)
博士
[本当はこんな一般人一人の為には動けないけ〜ど、
君達にはscpの実験によく参加してくれる貴重な
協力者だから〜ね。特別に許可したんだ〜よ]
ハック
[博士・・・ありがとうございますっす!!]
博士に向かってガバリと頭を下げる。
(これで,キリンさんを助けにいける・・・!!)
用意された収容トラックに
数人の研究員と博士,それに続いてハックが乗り込んだ。
ーーそしてトラックに揺られること数時間。
目的地である,大阪西成あいりん地区に到着する。
博士
[さて,それではキリンくん捕獲作戦を始める〜よ]
ハック
[はいっす。それで俺は何をすればいいっすか?]
博士
[君にはキリンくんを指定した場所まで誘い出して
もらいたいんだ〜よ]
ハックはキリンの誘い出す為,
博士に渡されたイヤホンを耳につけて
博士の指示に従いながら、あいりん地区を歩く。
ハック
[キリンさん,どこにいるんすか・・・]
すると路地からのそっ,と人が出てきた。
キリン
[ハック・・・見つけたぞぉ・・・]
ハック
[キ,キリンさん・・・]
服も顔も汚れていて,
昨日見た時よりずいぶんやつれた様子だ。
だが目だけはギラギラとひかり,ハックを
捉えていた。
博士
[ハックくん!走る〜ね!!]
博士の声でハックは後ろに走り出す。
キリン
[ハッッッッウゥゥゥゥ!!!!]
そう叫んだかと思うと真っ直ぐとハックに向かって
走り出す。
キリンさんを探し回ることに夢中で
誘い出す場所まで結構距離がある。
キリンさんは血走った目で
さっきのやつれた様子が嘘のように,
ハックとの距離を縮めていく。
スピードはあるか曲がり角があるたびに止まれず,
足をもたつかせている。
ハックはそれを利用して,
キリンとの距離を離し,指定された場所へと向かった。
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ゆで卵おにぎり - ハックくん・・・かわいい・・・お、推しのヤンデレ化・・・Ω\ζ°)チーン (2月18日 18時) (レス) @page23 id: 7d1b2bd9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ウ~さん - ハック君カミ☆ (5月28日 21時) (レス) @page23 id: 6b78acdc8d (このIDを非表示/違反報告)
糸 - 可愛い〜な〜ハック〜 (2021年6月12日 20時) (レス) id: e10c7dd1ad (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 無の人さん» コメントありがとうございます!ハックくん可愛いですよね!私の最推しです! (2021年5月3日 9時) (レス) id: ba65bfcac0 (このIDを非表示/違反報告)
無の人 - んんんんんんん????可愛いねぇ...ハックさん... (2021年5月2日 6時) (レス) id: 3661fca636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し | 作成日時:2021年4月21日 21時