＊ ページ5
·
「…そんなことしてません」
楓「じゃあなんで？和くんがいきなり別れてなんて言うわけないじゃない。何をしたの？…和くんに何吹き込んだのよ！」
「…っ私は、楓さんの想像しているようなことはなにもしてません！…それに、二宮くんとも、…多分もう会えません」
楓「…信じられるわけないでしょ？…私の和くん返しなさいよ」
·
楓さんは全く聞く耳をもってくれなくて
それどころかどんどんエスカレートして私に詰め寄ってくる
·
「ちょ…っと、楓さん…！」
楓「早く！返してよ！」
·
楓さんが近づくのに比例して、私は後ろへさがる
私の後ろは…大きな大きな海が広がってて
·
「…っ楓さん！…落ち着いて！」
楓さんを止めようとしても止まらなくて、今となっては手もでてきて押されている
踵に地面の感覚がない…
そう思った瞬間に、体がぐらりと後ろに傾いた
·
海の水が大きく水しぶきをあげて、私を包んだ
今の季節の海は冷たくて
いつもは大好きだった海が、少し…嫌いになりそう。
落ちる瞬間に見えた楓さんの顔は自分のやったことを後悔するように歪んでいるように見えた。
あと…多分これは単なる私の都合のいい幻聴なんだと思うけど…
·
落ちる瞬間…、「平瀬！」って叫ぶ二宮くんの声が聞こえた気がした
·
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1060人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遥 - もう、ずっと泣いてます！最後は嬉しくて泣いてしまいました。感動です！応援してます (2017年2月24日 23時) (
レス) id: de956f531d (このIDを非表示/違反報告)
ぷらむ(プロフ) - ゆっきーさん» ゆっきーさん＊コメントありがとうございます。私も書いていて結末をどうしようか悩んだ結果、この最後になりました。しっかり味わって読んで頂けてるようで嬉しいです^^ (2017年1月28日 12時) (レス) id: 5718d51275 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 初めまして。少し前から読ませていただいていました。切なさともどかしさに悶えていましたが、やっと素直に気持ちを認めて踏み出した二人にほっとしました。素敵なお話をありがとうございました^ ^ (2017年1月28日 1時) (レス) id: e830c97901 (このIDを非表示/違反報告)
ぷらむ(プロフ) - keiさん» keiさん＊嬉しいです(；＿；)主人公ちゃんの一途な想いが伝わっていれば嬉しいです(*´`)ありがとうございます！ (2017年1月17日 12時) (レス) id: 5718d51275 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - すごくステキでした！夢中になって読みました。切なくてでも主人公ちゃんがかわいくて、キュンとしました(*´∀｀)また晋作を楽しみにしてます。 (2017年1月17日 0時) (レス) id: 6133f4f2c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つむ夏
| 作成日時：2017年1月6日 23時
