＊ ページ16
·
二宮『…あ、ごめん。電話だ』
ニノくんの携帯にかかってきた一本の電話
ニノくんがでて、数秒ほどで…
二宮『先輩…っ、大丈夫ですか！』
『…っ、』
二宮『どこに…っ、！…、分かりました、そこから動かないで…！』
ニノくんがこんなにも取り乱すところは、この時初めて見た
電話が切れてから、恐る恐る尋ねた。
·
『どうしたの…？』
二宮『…体の弱い先輩がいるんだけど…、その人が急に呼吸が苦しくなったらしくて、家族が今全員いないから、俺に…来て欲しいって』
『…行って、あげて？』
心のどこかで、行かない…って選択肢を取ってはくれないだろうか。と思ったけれど
·
二宮『ごめん…』
『私は大丈夫だから！…ほら、早く』
そんなに、甘いはずは無かった。
ニノくんは、本当にごめん。と言って…私を置いて…先輩…、楓さんのところへ走って行った。
小さくなっていくニノくんの後ろ姿がぼやけて…だんだん見えなくなった
その時、自分がリンゴ飴を片手に…まるで子供のように泣いていることを知った
リンゴ飴はさっきみたいに甘くはなくて。
涙が止まらないから…とても、しょっぱかった。
·
そして、最悪な…タイミングで始まる花火
一人で眺める花火は…、余計に私を苦しくさせた
…この時だ。私にリンゴ飴と花火大会を…苦手にさせたのは
·
後日、学校中で…ニノくんと、楓さんが付き合いはじめたことが噂になった
私はその時初めて楓さんの存在を知って。
ああ…、最初からあんな綺麗な人に敵うわけなかった。
最初から…なにも始まってなかったことを知った。
·
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1060人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遥 - もう、ずっと泣いてます！最後は嬉しくて泣いてしまいました。感動です！応援してます (2017年2月24日 23時) (
レス) id: de956f531d (このIDを非表示/違反報告)
ぷらむ(プロフ) - ゆっきーさん» ゆっきーさん＊コメントありがとうございます。私も書いていて結末をどうしようか悩んだ結果、この最後になりました。しっかり味わって読んで頂けてるようで嬉しいです^^ (2017年1月28日 12時) (レス) id: 5718d51275 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 初めまして。少し前から読ませていただいていました。切なさともどかしさに悶えていましたが、やっと素直に気持ちを認めて踏み出した二人にほっとしました。素敵なお話をありがとうございました^ ^ (2017年1月28日 1時) (レス) id: e830c97901 (このIDを非表示/違反報告)
ぷらむ(プロフ) - keiさん» keiさん＊嬉しいです(；＿；)主人公ちゃんの一途な想いが伝わっていれば嬉しいです(*´`)ありがとうございます！ (2017年1月17日 12時) (レス) id: 5718d51275 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - すごくステキでした！夢中になって読みました。切なくてでも主人公ちゃんがかわいくて、キュンとしました(*´∀｀)また晋作を楽しみにしてます。 (2017年1月17日 0時) (レス) id: 6133f4f2c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つむ夏
| 作成日時：2017年1月6日 23時
